睡眠不足にさいなまれる日々
デグーをお迎えしてしばらくしたときから、夜にケージをかじるクセが始まりました。
ケージは金属製のため、ガンガンとうるさい音が部屋中に響き渡ります。どれくらいうるさいかというと、耳元で工事が行われていると思えるほど。一晩中続くのでほとんど眠れませんし、いつお隣さんや上の階の人から苦情が入るかとビクビクしていました。
まともに眠れない日々は半年ほど続き、仕事でミスを頻発したり、電車で寝過ごしたりと日常生活に支障が出たのは言うまでもありません。
困ったことはケージかじりだけではありませんでした。犬猫を診てもらえる病院はたくさんありますが、デグーのようなエキゾチックアニマルと呼ばれる動物を診てもらえる病院は東京都内ですらそう多くはありません。
移動にお金や時間がかかるだけでなく、予約をしてもかなりの待ち時間があり、睡眠不足の体に追い打ちをかけます。「こんなはずじゃなかったのにな……」と、フラフラの体を引きずり、泣きそうになったこともありました。
こういった経験をしたのは筆者だけなのでしょうか? そこで、飼い主さん100人にアンケートを行ってみることに。結果は……?
小動物をお迎えした多くの人が困りごとを抱えているという事実
こんなに飼育に困った経験をしているのは筆者だけ? そこで飼い主さん100人にアンケートを行った結果、実に94人が「飼育をしていて困った経験がある」と回答しました。
筆者のように、
「夜に滑車を回す音。眠れません」(ハムスター) 「田舎なので、近くに診られる獣医が少ない。いても知識や技術が微妙」(シマリス、デグー)
といった飼育音や病院の少なさに困っている飼い主が多いことがわかりました。ほかにも、
「預けるところがない」(ファンシーラット) 「旅行や遠出ができない。急な冠婚葬祭の対応が難しい」(チンチラ)
のように、長期の外出が難しいことや、
「偏食がひどく、食べるフードが国産でないので、場合によっては入手に時間がかかる」(フクロモモンガ) 「大きさや質感などを確認してから買いたい物も店頭では買えない」(不明)
のような、飼育用品の入手の大変さもあります。