生徒が複数名なのに対し、インストラクターは1人。

同じ室内で1時間ほどのレッスンが行われるのが、一般的なヨガのグループレッスンです。

そして、レッスン中というのは私語が交わされることは、ほとんどと言っていいほどありません。

となると、「あれ?」「これって?」など気になることがあっても気軽に質問できないままモヤモヤを抱えた状態でレッスンに参加し続けることに。

特に、まだレッスンに慣れていないうちはさまざまな疑問・モヤモヤで頭がいっぱいになり、集中力が途切れやすくもなるでしょう。

そこで今回は、現役インストラクターの筆者がヨガレッスン中のモヤモヤへの対処法をお伝えしていきます。

ヨガレッスン中の私語は厳禁なの?質問しにくいのはなぜ?

『YMCメディアカルトレーナーズスクール』より引用
(画像=『YMCメディアカルトレーナーズスクール』より引用)

「ヨガのレッスン中は私語を慎む」

レッスンの内容やインストラクターによってはそうでなくても良いというケースもありますが、ほとんどが会話がない中で行われるでしょう。

その理由は、「ヨガの呼吸や自分の体に意識を集中して“今”という瞬間を実感する」「心と体をつなげる」という本質的なところと関係があるから。

同じ室内で同じレッスンを受けながら「皆それぞれのヨガの中にいる」と考えると、私語を慎むべきだと理解できるのではないでしょうか。

ですが、ヨガを始めて間もない頃というのは、疑問や心配事が次から次へと浮かんできて頭の中を占めてしまうなんてことも珍しくありません。

ここからは代表的な質問を解決していきたいと思います。

ヨガレッスン中の代表的な質問3つ

『YMCメディアカルトレーナーズスクール』より引用
(画像=『YMCメディアカルトレーナーズスクール』より引用)

質問①:言葉の意味がわからないんだけど…

レッスン中、インストラクターが発する言葉の中にはヨガの専門用語が含まれることがしばしばあります。

それがポーズ名だったり、動きの中で大事になることだったりする場合、しっかりと理解したいと思うでしょう。

筆者が思うに、多くのインストラクターは専門用語ばかりを並べたりせず、それを分かりやすく伝えてくれるはずなのですが、もしそうでないのならそのクラスはヨガ上級者向けのものなのかもしれません。

なので、次回からビギナー向けのクラスを予約するのも手です。

レッスン終了後、インストラクターに「あれはどういう意味ですか?」と質問をしたり、自分で予習をしてのぞんだりしても良いのですが、そのような時間はなかなか取れなかったりもしますよね。

レッスンの中で学びを深め、知識を増やしていけるのならそれに越したことはありません。

クラス選びをするときに、「ヨガを始めたばかり」ということを伝えることで安心して受講できるクラスに出会えるでしょう。

質問②:アーサナが正しくできているのかわからないけどどうすればいい?

アーサナ(ポーズ)を取ってみたものの、「インストラクターの見本やほかの参加者のようにできていない」と感じることもあるでしょう。

これには、骨格や筋肉の付き方、柔軟性などいろいろなことが関係してくるので、危険な状態や明らかに間違えた状態になっていないのなら深く考えすぎないことです。

仮に、そのような状態になっていたらインストラクターがアジャスト(アーサナの調整)に来てくれます。

【インストラクターがアジャストに来てくれた場合】
体の余計な力を抜き、素直に身を任せることで正しいアーサナに近付けることができます。
【インストラクターがアジャストに来なかった場合】
呼吸がしっかりと確保でき、体に心地よい刺激を感じられるのであれば、今はそれが自分に合ったアーサナなのでそのまま続けましょう。

アーサナは回を重ねることで深まっていくので、最初は焦らないこと。

また、周りの参加者は自分のヨガに集中しているため、「できていないところを見られているかも、恥ずかしい」と思う必要もありませんよ。

質問③:水、今飲んでもいいの?

「ここでお水を取りましょう」と給水を促してくれるインストラクターもいれば、「お水は飲みたくなったタイミングで」と各自の判断に任せてくるインストラクターもいます。

ちょっと迷ってしまうのは後者で、アーサナが連続するどのタイミングで飲んだらいいのかわからず、「1時間のうちに一回も水を取らなかった」なんて声もチラホラ。

これってツラいですよね。

基本的には、逆転のポーズ(足が頭よりも上にくるポーズ)や頭を下に向けるポーズ、腹部をグッとねじるポーズの前の給水は控えたいところですが、それもインストラクター次第でわかりません。

なので、「水を飲みたい」と思ったら好きなタイミングでひと口うるおすくらいの感覚で取り入れてみてはいかがでしょうか。

一気にガブガブと飲まなければ、アーサナの妨げにはなりにくいと言えます。

中断・再開は、安全にアーサナから離れられて始めやすいところから。