夏休みをノスタルジックに描いたおすすめ映画【洋画】
ここからはノスタルジックな気分に浸れる洋画をご紹介します。その時代の外国の風景も楽しめますし、民族や音楽をテーマとした映画もあり、ストーリーそのもの以外にも楽しめる演出が盛りだくさんです。
ノスタルジックな洋画の中のやりたいことにまっすぐに向かっていく子供の姿を見て、凝り固まった大人脳をリセットしてみてください。
夏のノスタルジック映画⑤グッバイ、サマー
「グッバイ、サマー」は2016年に公開されたフランス映画です。監督自身のの思い出が元になったという自伝的物語で、14歳の少年2人が夏休みに旅をするというロードムービーです。
主人公は画家を目指すダニエルと機械好きな同級生のテオ、共に14歳の少年です。ダニエルは小柄で女の子っぽい容姿を同級生たちにからかわれ、過干渉な母も居て、多くの悩みを抱えています。
そんなダニエルのクラスに目立ちたがりでちょっと変わり者のテオが転校性としてやってきて、周囲から浮いているふたりは意気投合します。
そしてなんと、夏休みにスクラップをかき集めて、家にも変身してしまう車を作り上げ、その「夢の車」で旅に出て、ふたりのドタバタ劇が始まるのです。
思春期ならではの悩みをたくさん抱えたふたりの男の子の成長物語に夢の車という冒険的なテーマが加わって、見ごたえのある青春ロードムービーに仕上がっています。
夏のノスタルジック映画⑥夏休みのレモネード
「夏休みのレモネード」は、2003年に公開された、ふたりの少年の交流を通して心の成長を描いた作品です。舞台は1976年のシカゴです。
カトリックを信仰する優しい両親と7人の兄弟とともに暮らす2年生のピートは、兄から他の宗教を信じる人をカトリックに改宗させることができれば聖人となり、天国に行くことが保証される、と聞かされます。
ピートはユダヤ教を信仰する少年ダニ―と仲良くなったのですが、彼は白血病に侵されていました。ダニーをキリスト教に改宗させることができれば、ダニーも自分も天国に行けるとピートは考えます。
周囲の人々のさまざまな対応に戸惑い、やがて宗教は押し付けるものではないということに気付くのです。純粋無垢な子供の心とその行動に心奪われるハートウォーミングな作品です。
夏のノスタルジック映画⑦ウォルター少年と、夏の休日
「ウォルター少年と、夏の休日」は、田舎に預けられた少年と頑固なふたりの老人との交流を描いた、2004年に公開された映画です。
最初は老人たちに馴染めなかったウォルターですが、彼らの冒険心に溢れた昔話をきっかけに心を開き、3人の暮らしは楽しいものに変わっていきます。
ふたりの老人のカッコいい生き方に対して、ウォルターの母親をはじめとして金や権力を第一と考える大人が居るということをだんだんと知ることになります。成長期にどんな大人と関わるのかということの大切さを感じさせてくれます。
金や権力よりも大切で優先すべきことがあるということ、肉親よりも真の絆で繋がった他人のほうが大切なこともあるということを教えてくれる作品です。
夏のノスタルジック映画⑧スタンド・バイ・ミー
「スタンド・バイ・ミー」は1987年に公開された青春映画で、原作者はホラー作家のスティーヴン・キングです。狭い田舎の町で暮らす4人の少年は、それぞれ家庭に問題を抱えていましたが、仲がよく、いつも一緒に遊んでいる仲間でした。
ひとりの少年が、3日前に行方不明となっている少年の死体が森の奥でそのままになっているという情報を仕入れてきます。4人は、死体を見つければ英雄になれるかもしれない、と盛り上がり、後先を考えず死体探しの旅に出ます。
少年4人それぞれのキャラクターが個性的で境遇もさまざまなので、映画を見る側に共感できたり自分と重ね合わせたりできる部分があり、ぐっと心を掴まれます。
自然豊かでダイナミックなアメリカの片田舎の風景とそれにマッチする素朴な音楽と相まって、昔経験した忘れられない夏をもう一度思い出させてくれる映画です。
夏のノスタルジック映画⑨僕のスウィング
「僕のスウィング」は2003年に公開されました。夏休み、10歳のマックスは郊外の祖母の家に預けられ、そこでジプシー・ギターの名手によるマヌーシュ・スウィングという音楽の演奏を聴き、とりこになってしまいます。
さっそくギターを買いに出かけたマックスは、ジプシーの娘スウィングと出会い、やがて小さな恋へと発展していきます。マックスとスウィングはドキドキワクワクの冒険の世界と音楽に囲まれて夏を過ごしますが、夏の終わりとともに小さな恋にも終わりが訪れるのです。
全編を通じ魂を揺さぶるジプシー音楽とギターの名演奏が効果的に配されていて、少年と少女の夏を鮮やかに彩っています。音楽ファンには必見の名作です。