オシャレ惣菜を手持ちの弁当箱に詰め込むケチママ
前の晩の残りもの、それも食べ残しとは驚き……いやドン引きです。
「さすがに誰も手を付けなくて、バクバク食べていたのはせこママだけ。そしてさらに次の瞬間、目を疑う光景が……。中身がカラになったお弁当箱を手に取ると、ものすごい早さでほかのママたちが持ち寄ったお惣菜を詰め込みはじめたんですよ。ローストビーフや、エビマヨや、ちょっとオシャレなサラダとか、手当たり次第雑に押し込んでしまって。
思わず、『まだ子どもが食べてる途中でしょうが!!』と、『北の国から』のセリフを叫んじゃいました。どこまでメンタルが強いというか、無神経なのか……」
『北の国から’84夏』で田中邦衛さんがラーメン屋の店員に向かって怒鳴る場面ですね。
もう、セコママのやることなすこと全部ぶっ飛びすぎて、どう注意していいのか分からずに茫然(ぼうぜん)とするばかりで。常識が通じないというか、ずべての判断基準が「得しちゃった私、ラッキー♪」と、自分の損得しか見えていないようでした。何も言えずにいると、目の色を変えてどんどんお惣菜をお弁当箱に詰めちゃう。言葉をかけるのも、もう本当に怖かったです。
ママ友で団結してセコママを撃退! その方法とは?
「常識が通じない相手」「もう何を言ってもムダ」と判断した金澤さんたちは、全員で足並みを揃えてある反撃を開始します。
ズバリそれは、“家の冷蔵庫・断捨離計画”です!
「私たちがいつも持っていっていた話題のお惣菜や、ちょっと割高のものを一斉にやめました。そして、一人のママは、たこさんウィンナーや卵焼きの両端、余ったミートボールなど朝ごはんの残り、もう一人は卵黄の醤油漬けを作った際に余った、大量の白身だけを焼き固めた一品。そして私は、ちょっとしけた海苔(のり)。露骨かなとは思いつつ、持ち寄っている物のクオリティは、セコママも同レベルです」
“しけた海苔”というのがジワジワ面白い……。
「セコママも最初は『は? なにこれ』と、ア然としていました。でも自分も同じレベルなので、なにも言えなかったんでしょうね。黙って持ち寄った分を食べていましたよ。いつものように持ち去ることなく、きっちり自分のぶんだけ。言ってくれればわたしの海苔、あげたのに」
そんな“質素なランチ会”を続けること3回目。ついにセコママがぶち切れたそうです。