緑いっぱいの公園で、ママ友たちとお弁当を持ち寄って楽しいランチタイム♪……しかし、一見ほのぼのとした雰囲気に見えても、水面下ではドロ沼のバトルが巻き起こっているかもしれないのです……!
「とにかく安けりゃいい!」のドケチ精神
「あれほどセコい人は初めて見ました」と語るのは、幼稚園年中さんの娘さんを持つ金澤美佳さん(仮名・28歳)。終始笑顔で取材に応えてくれましたが、その“伝説のセコいママ友”の名前が出るたびに、顔から笑みが消えて苦い表情になります。一体どんだけ……?
写真はイメージです(以下同じ)
「5人くらいのママ友グループで、月に1~2回誰かのおうちや公園でお弁当を持ち寄ってランチ会を楽しんでいたんです。子どもたちも大喜びで、私たちもみんなでいろんなおかずを持ち寄ったり、ちょっといいデパートのお惣菜を買ってみたり、それが結構楽しくて。
でも途中から一人のママ友の様子がおかしくなっていって、持ち寄った食べ物に堂々と『半額』のシールをそのままつけて持ってきたんです」
私のものは私の物、あなたの物も私の物っ!
基本的にそれぞれがおススメのものや、食べたいものを持ち寄っていたそうですが、あきらかに一人だけ総額が安かったとか。かなりお金にシビアな方だったのでしょうか。
「シビアというか、がめついというか。大体1000円以内とか、1500円以内とかみんなざっくり持ち寄るランチの総額を合わせていたんですよ。一人だけ高かったら負担かけちゃうじゃないですか。
でもそれをいいことに、そのセコママは一人だけワンコイン以下に抑えていたんです。そして私たちの持ってきたランチは、『持ち寄りだからね~♪』って言いながらバクバク食べる。
ひどいときは激安スーパーの10円とか20円など底値まで下げられた見切り品のおにぎりやお惣菜を平然と持ってくるんです。ざっと見ても総額300円以内。消費税込みで。『子どもの遠足のおやつ代かよ!』と心の中で突っ込んでしまいました」
反省後に持ってきたのは、まさか食べかけの……!?
金澤さんをはじめ、ほかのママ友もどう注意していいのか困っていたそうです。一人のママさんが「〇〇さんは節約上手なのね。でももっとおススメのものが食べてみたいな」と遠回しに注意したそうですが……
「ほかのママさんたちは、デパ地下のお高めの惣菜や、話題のお店のメニューを持ち寄る人もいたので、さすがに『見切り品じゃヤバい、嫌がられているかも』と思ったんでしょうね。次から見切り品や半額商品は持ってこなくなりました」
おお! ちょっとまずかったと思ったんでしょうね。ちなみにその次の会に持ってきたものとは?
「晩ごはんの残飯です。しかもめっちゃ食べかけのような状態。酢豚の豚肉だけなくなった、野菜のあんかけ状態のものや、ホイコーローのお肉がないバージョンだったり。そのセコママさんのお子さんが、大のお肉好きで野菜嫌いなんです。だから『絶対子どもの食べ残しだよね』って。
あくまで憶測ですが、その子にさりげなく昨日の晩ごはんのメニューを聞いたら、持ってきたものとピッタリ一致するんです。衛生的にもちょっとどうかと思うし、なにより食べ残しを持ってくる神経が分からない。うわあってその場にいた全員が凍り付いていました」