ヨガで胃下垂をケアしよう!胃下垂に効果的なヨガポーズ3つ
では、ヨガは胃下垂の予防や緩和に活かせるのでしょうか?答えはイエス。
ヨガが肉体に与える効果は「美しい姿勢を維持すること」であり「美しい呼吸を維持することで呼吸を深くすること」です。
美しい姿勢とは【腹筋と背筋が強化されそれぞれのバランスが整うこと】であり、美しい姿勢と深い呼吸の訓練を行うことは【インナーマッスル=内臓を支える筋肉を強化すること】を意味します。
つまり、ヨガの練習を通じて姿勢や呼吸を意識している人は、知らないうちに胃下垂を予防したり、あるいは胃下垂気味の人であれば、その不快症状が起こりにくいようにケアしていると言えるのです。
では、ヨガのどんなポーズが特に胃下垂に効果的かご紹介しましょう。
(1)杖のポーズや安楽座など、座位のポーズ全般
幼児がぽっこりお腹になりやすいのも腹筋が未発達で胃下垂が原因で起こっていますが、成長に伴い腹筋や内臓を支える筋肉が強化され、次第に食事後のお腹がタヌキのようにぽっこりすることは無くなってきます。
大人になっても食後すぐにお腹(下腹部)がぽっこりしてしまう人は、やはり腹筋やインナーマッスルが弱い可能性が高いです。
日常的に腹筋やインナーマッスルを強化するために、まずは座った姿勢で猫背にならないように意識をする必要があり、これだけでも必要な筋肉が強化されていきます。
やり方
- 椅子の上に座る。またはマットの上に安楽座や杖のポーズ(長座で座ること)。
- お尻の穴の上に頭のてっぺんが来るように背骨をセットする。
- 肋の骨や頭が骨盤より前や後ろに行かないように、さらに姿勢を整える。
- 姿勢が整い、それを維持するためにお腹の奥を引き締めておく。
- さらにその姿勢のままゆったりとした腹式呼吸を3〜5分キープする。
最初は1分でもきついかもしれません。
時間に囚われず、少しずつ維持できる時間を長くするようにし、毎日継続して思い出したときに行うようにしましょう。
(2)肩立ちのポーズ
「胃下垂 ヨガ」で検索すると、必ず出てくるおすすめポーズの一つが「肩立ちのポーズ」です。
やり方
- マットに仰向けになり膝を立てる。
- 両膝を持ち上げて胸方向に寄せる。
- 両手で背中を押し、両足が床に対して垂直になるように持ち上げる。
- 喉の奥を引き締め、できれば顎と鎖骨を寄せながら両足を垂直に維持したまま呼吸を止めずポーズを1〜3分キプする。
- ポーズを終える時は、両膝を胸に抱えて腰緩めてからゆっくり足を投げ出して終了する。
このポーズは見た目からして胃下垂を解消しそうですが、実際のところは少々上級ポーズのため、難しければ「橋のポーズ」などで代用することも可能です。
これらのポーズをすることで、胃腸の上下を通常のポジションより逆転させること(胃の下部を上部より高い位置に持ってくること)が肝要です。
(3)プランクポーズ
胃下垂の人は、よく体幹が弱いという言い方もされます。
そのため、体幹を鍛えるポーズとしてもっとも有名な「プランクポーズ(板のポーズ)」もおすすめです。
やり方
- マットの上に四つん這いになります。
- ポイント
- この時、肩の真下に手のひらが来るようにし、肘を伸ばして手のひら全体でしっかり床を押し、手のひらは床から押し返されるような力を感じるようにする。
- そのまま両膝を持ち上げながら両足を真っ直ぐ後方へ移動させ、足首、膝、鼠蹊部、おへそ、胸、顎、額が斜め一直線になる場所にセットする。
- つま先は床を押し、足の裏全体は見えない空気の壁を押すように意識すると内腿から会陰のあたりが引き締まり、下腹部(お腹の奥の力)も入れやすくなる。
- 背中が広く斜めにまっすぐ上下に伸び、やや顎を引いて首の後ろも長く伸びているのを感じながら3〜5呼吸ゆったり続けてポーズをキープする。
簡単ヨガで胃下垂を改善しよう!
胃下垂は、他にも「よく咀嚼してから食べる」「食事から刺激物を減らす」「食事時間を一定にする(不規則にしない)」など、いわゆる「正しい食事」を意識することでも症状がひどくならないとされています。
ヨガで腹筋背筋を鍛えながら食事にも気をつれば、たとえ胃下垂傾向であっても症状が出ないように過ごすことは可能です。
ぜひ、胃下垂の方は日々の習慣にご紹介した3つのヨガポーズ を取り入れてみてください。
提供・yoganess
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