子どもの純粋な発言に救われた

　すると一通りの会話を聞いていた息子が、店員の前で愛子さんに話しかけてきたそうです。子どもの純粋な発言に愛子さんはとても救われたのだとか。

子どもの純粋な発言に救われた「『えー？ ぼくはママを助けるよ！ 結婚するんだもんね！』と息子に言われたんです。店員さんは子どもが話を理解していると思っていなかったようでびっくりしていました。息子は普段から大人の話をよく聞いているので、なんとなく空気を感じ取ったのだと思います。同時に店員さんの発言にムッとしてしまった自分のキャパの狭さに少し反省もし、息子の純粋な心がとても愛おしくなりました。そして、私自身も無意識に他人に心無い発言をしないように気を付けようと思いました」

アドバイスのつもりが余計なお世話なことも

　子育て中は特に、周りからの心無い発言にモヤっとすることが多いかもしれません。コンビニの店員さんは今後二度と会うことのない人ですが、それがたとえ身近な人であったとしても、心の内を知らない相手に自由に発言、アドバイスをしてしまうのは、無意識に相手の心を傷つけてしまうことになるということを実感したと愛子さんは語っていました。みんな自分のことを肯定したい、そんな気持ちなのかもしれません。

―シリーズ「許せない一言」―

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＜文／鈴木風香＞ 鈴木風香

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