『ゼクシィ』を買ってきた母に強がってはみたものの…

 なんと、翌日私に『ゼクシィ(結婚情報誌)』を買ってきたんですよ。結婚の予定なんて微塵(みじん)もない私にですよ?

母親からの結婚圧力がヒドい「あの人でも結婚出来たのに…あんたは!」
(画像=『女子SPA!』より引用)

「ゼクシィ首都圏 2017年 6月号」リクルートホールディングス

 どういうつもりなのか聞いてみると「これを読んだら結婚したくなるかな、と思って!」と笑っているんですよ。

 私は、その能天気な様に力が抜けると同時に、凄い屈辱感にさいなまれてしまい…「その辺に置いておいてよ、時間がある時に読むから」と強がって、作り笑顔で部屋を後にしたのですが、

 ひとりになるとジワジワと怒りが湧いてきて…本当は私だって結婚したいし、孫の顔を母親に見せて安心させてあげたいし、いわゆる女の幸せってやつを噛み締めてみたい…。

 でも、いいなと思う人は大体既婚者だし、結婚してなくても絶対彼女が居るし私のつけいる隙なんて無いし…とにかく好きこのんで独りぼっちで居る訳じゃないのに!!

 ていうか、そんなに結婚してないってダメなの?なんでこんなに馬鹿にされなきゃならないの? 結婚してる人ってそんなに偉いの!?…そんな思いが、頭の中に次々湧き出てきます。

 母親は、私がのんきに独身生活を楽しんでいると思っているみたいで…実は寂しいし、焦っているし、不安な日々を過ごしている事に気がついていないんですよね。今後その辺をやんわり伝えていかないと、と考えています。

 まぁ、本当はバチッと結婚してみせてやりたいですけどね!

―シリーズ「女が受ける圧力」―

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<TEXT&漫画/鈴木詩子> 鈴木詩子 漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:@skippop

提供・女子SPA!



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