東京・竹芝のウォーターフロントに立つホテル【メズム東京、オートグラフ コレクション】。バー&ラウンジでいただく期間限定のアフタヌーンティーは、毎回名作絵画がモチーフになっています。

第6弾となる今回は17世紀オランダの画家、フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」がテーマ。少女が被る青や黄色のターバンをイメージしたケーキや、当時の料理本を研究したレシピなど、唯一無二のスイーツ体験を楽しめます。

|アフタヌーンティーのテーマは“展覧会の絵”

「アフタヌーン・エキシビジョン」と題された“午後の展覧会”をテーマにするメズム東京のアフタヌーンティー。ゴッホやムンクなどの名画にインスピレーションを受けたカクテルがそろうバー&ラウンジ「Whisk(ウィスク)」を会場に、2022年7月1日から10月31日まで提供されるアフタヌーンティー「Pearl(パール)」。平日15食限定の特別なエキシビジョンです。

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(画像=beauty news tokyoより引用)

▲メズム東京のバー&ラウンジ「ウィスク」 <画像提供:メズム東京、オートグラフ コレクション>

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▲フェルメールが生きた17世紀オランダをめぐるスイーツ&セイボリー8種とモクテル、メインのケーキ

アフタヌーンティーのモチーフになった「真珠の耳飾りの少女」は1665年ごろの作とされ、モデルは不明。開きかけた口元がかすかな笑みのように見えるとも、何かを言おうとしているとも言われ、観る人の想像力を掻き立てることから「北のモナ・リザ」とも呼ばれます。

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▲モチーフとなったヨハネス・フェルメール作「真珠の耳飾りの少女」

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▲今回のアフタヌーンティは、「Pearl(パール)」と名付けられています

メインのケーキをいただく前に、8点のスイーツとセイボリーをいただきます。これはフェルメールの生きた時代の料理本や、フェルメールの絵に登場する食材などを使い、当時の食や絵をテーマにミニャルディーズ(一口サイズのスイーツ)とセイボリー(塩味のスナック)を楽しむ趣向です。

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▲スイーツとセイボリーがのる台には展覧会の絵画のように題名がついています

|17世紀のオランダと少女を巡るスイーツの旅

8種類のスイーツとセイボリーに合わせたノンアルコールのモクテルは、ドライアップルを浮かべてオランダ名産のリンゴをイメージした可愛らしい一杯。ハイビスカスティーとリンゴジュースをベースにソーダとレモンを加え、ホエーシロップの柔らかな酸味が爽やかな、夏にピッタリの味わいです。

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▲オランダ名産のリンゴをイメージしたペアリングモクテル

ちょっとしたアペタイザーとなる「タイガーブレッドバーガー」は、オランダ発祥のタイガーブレッドにジューシーなハンバーグとチェダーチーズをサンド。フェルメールの生まれた1632年ごろは海外貿易でスパイスが流通した時期。パティにナツメグやブラックペッパーなどを混ぜ込み、当時の時代背景に触れられるハンバーガーに仕立てます。

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▲フェルメールが誕生した1632年ごろをイメージした「タイガーブレッドバーガー」

オランダで親しまれる「セモリナプディング」は、デュラム小麦を粗びきにしたセモリナ粉と牛乳を、ゆっくり煮詰めて焼き上げたデザート。シナモンの香りとセモリナ粉独特のもっちりした食感に、真っ赤なベリーソースがアクセントになる、優しい甘さのスイーツです。

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▲オランダで親しまれているデザート「セモリナプディング」

自らの絵に多用したことでフェルメール・ブルーとも呼ばれる顔料「ラピスラズリ」は、当時純金と同じ価値があったと言われます。「真珠の耳飾りの少女」でも目を引くフェルメール・ブルーは、グレープフルーツやライチのピューレをゼリー状に固めたスイーツ「パート・ド・フリュイ」で表現。ハーブのバタフライピーで青く着色したグラニュー糖を、鉱石から作られるラピスラズリに見立てます。

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▲フェルメール・ブルーを表現した「パート・ド・フリュイ」は、フルーツの爽やかさと濃い目の甘味がアクセント

フェルメールの代表作のひとつ「牛乳を注ぐ女」を題材にした「パンプディング」。パンの描かれた絵をヒントにした飾らないスイーツですが、牛乳を染み込ませた田舎風の「パン・ド・カンパーニュ」は奥までとろりとした口あたり。素朴な甘味を楽しめる逸品です。

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▲「パンプディング」は、「牛乳を注ぐ女」に描かれた1658年から1660年ごろの庶民の食卓がヒント

「ワインゼリーシャーベット」は井戸水をまだ飲むことができなかった当時、水分補給としても親しまれたワインを使い、「紳士とワインを飲む女」に着想を得た冷たいスイーツ。芳醇な赤ブドウの風味はもちろん、ワインのさり気ない甘さ、酸味、渋みと、ゼリーシャーベットの爽やかさが複雑に混ざりあい、口に残る「パンプディング」の甘い後味をリセットします。

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▲暑い季節にピッタリの「ワインゼリーシャーベット」

「スペキュラース・サレ」は12月9日の「ミラのニコラオスの日」やクリスマスに食べられるオランダのクッキー。近年「窓辺で手紙を読む女」が修復され、背後の壁からキューピッドが現れたことから、天使の姿に焼き上げています。長期保存が必須だった当時を再現するザクザクの食感です。

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▲天使の姿をしたクッキー「スペキュラース・サレ」

甘いスイーツが続いた後は、オランダのパンケーキ「パンネクーケン」をいただきます。モチモチとした生地に、ハムや濃厚なゴーダチーズ、オランダ産ホウレンソウと古くから親しまれているチコリがのります。

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▲オランダでは家庭料理として日ごろから親しまれる「パンネクーケン」

セイボリーとスイーツ8点の最後を締めくくるのは「タルトプルーン」。17世紀にオランダで出版された料理本のレシピをもとに再現。旬を迎える甘酸っぱいプルーンと、しっとりと甘いアーモンドの組み合わせが口の中に広がります。

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▲セイボリーとスイーツ8点を締めくくる「タルトプルーン」

「真珠の耳飾りの少女」の青いターバンを模したケーキには、ヨーロッパの夏の定番ドリンク「エルダーフラワー・コーディアル」をイメージした2杯目のモクテルがつきます。エルダーフラワー(セイヨウニワトコ)を漬け込んだ自家製シロップを、マスカットジュースとソーダ、レモンで割り、ケーキの甘さをキリリと引き締める酸味と炭酸がアクセントです。

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▲ペアリングモクテル「エルダーフラワー・コーディアル」は、甘いケーキにも合うキリっとした飲みごたえ

メインとなるスイーツは、ターバンをまとった少女のシルエットと印象的な真珠の耳飾りを表現したケーキです。