徳を積むための5つの積み方とは
徳を積むにはどのような方法があるのでしょうか。ここからは、実際に徳を積みたいという方に向けて、実践するための5つの方法をご紹介します。徳を積む方法を知りたい方は要チェックです。
積み方①体施
体施とは、「体を使って徳を積む」ことです。「施」は「施す」という意味ですから、体施はこのような意味になるのです。
例えば掃除をしたり子守をしたり、人のために何かを作るなどの行為も体施の一つです。思いついたらすぐに行動に移すことができる体施は、わかりやすい徳の積み方ということができるでしょう。
積み方②物施
贈り物をしたり、所持品をあげるなどといった行為が物施です。日頃からお世話になっている人に品物を贈ったりすることはもちろん、使わなくなったものを寄付したりするなどの行為も物施です。
一方で、贈る相手が欲しくないと感じるものや、嫌がるような押しつけのプレゼントをすることは物施とはいいません。相手が喜んでくれるものを真剣に考えてプレゼントすることが物施なのです。
積み方③顔施
顔施とは、常に笑顔で他人を明るく接し、柔和な雰囲気で周囲の人に安らぎを与えるような接し方をすることです。相手との接し方や心の持ちようを意識するだけで与える印象は大きく変わりますから、顔施を心がけることは大切なのです。
とはいえ、無理をして明るい笑顔を作ろうとする必要はありません。ただ、無愛想な表情にならないよう、穏やかな表情でいることだけでも十分です。
積み方④念施
他人の幸せを願う行為を念施といいます。身近なところでは、家族や親しい友人が幸せになることを願ったり、会社が発展すること、広い視点では世界平和を願うなどの行為がこれに当てはまります。念施は最も簡単にできる徳の積み方であり、日々続けていくことの難しくない方法であるといえます。
積み方⑤法施
法施の法とは、より良い人生を送る上での教えを意味しています。ですから、法施とは他人に教えを説くという意味を持つ言葉なのです。人に助言をしたり、相談に乗ることも法施に含まれます。困っている人を助けるというのもこちらに含まれます。
徳を積む方法【行動】
次に、行動によって徳を積む方法をご紹介します。どのような行動をとれば徳を積むことができるのでしょうか。具体的な行動を知ることは、日頃徳を積む上で役立ってくれるでしょう。自身の行動で徳を積みたい方は必見です。
徳を積む行動①掃除・整理整頓をする
日頃過ごしている部屋はもちろん、キッチンや風呂場なども含め、普段使う場所を掃除することで徳を積むことができます。特に家族共用のスペースを掃除することは、人のためにもなるでしょう。また、整理整頓することも徳を積む上で大切です。
ただしこの時注意したいのは、見返りを求めないことです。「自分ばかりが掃除している」「有難がられない」などと考えてしまうのではなく、掃除も整理整頓も、あくまで自身の気持ちを綺麗にするためなのだと思って取り組むようにしましょう。
徳を積む行動②他人の幸せを心から願う
人の幸せを祝福したり、心から願うことができなければ、そもそも他人のために何か行動することなどできません。利己的な考えを捨てるためには、他人の幸せを心から願うことが大切です。まずは自身の中にある不満を取り除いた上で、他人の幸せを願えるような心の余裕を持ちましょう。
徳を積む行動③誰にでも笑顔で接する
誰とでも笑顔で接する、「顔施」と言われる行動も徳を積む方法の一つです。常に柔らかい表情でいれば、他人から「冷たい人」などと誤解されることもありません。しかし、無理に作った笑顔だと人には悟られてしまいます。
そこで、自然な笑顔を見せられるように、日頃から柔らかい表情でいることを意識してみましょう。そのためには、なるべく明るい話題について考えることがおすすめです。
徳を積む行動④募金・寄付をする
募金や寄付をすることは、世の中に役立つ善行です。使用用途がはっきりと分かっている、透明性の高い団体に寄付すれば、大切なお金が無駄になることなく有意義に活用されることでしょう。
徳を積む行動⑤周りの人に親切にする
周囲に親切にすることも、徳を積む方法の一つです。助けを求めている人がいないか探しながら過ごしていれば、必ずヘルプを出している人が見つかるはずです。例えば、迷っている人に道を教えるだけでも立派な人助けの行為です。
徳を積む行動⑥物を大切に扱う
人に親切にするのはもちろん、物を大切に扱うのも徳を積むための方法の一つです。物を大切にすることは、物を作ってくれた人のことを大切に思うことでもあります。物を大切にすると、自然とお金の無駄遣いも減るでしょう。
徳を積む行動⑦すべての人に平等に接する
誰に対しても平等に接するというのも、立派な徳を積む方法の一つです。苦手な人や相性が悪いと感じる人はいるかもしれませんが、だからといって意図的に差別的な行動をとってしまっては、その暗い感情が自分の心に影を落とすことになります。
また、目上の人物に好かれようとしてわざとらしく持ち上げたり、相手のためになるようなことをしても、それは見返りを求めた上での行為ですから、徳を積むということにはなりません。相手が誰でも、平等に接することが大切なのです。