音楽一家に生まれたリア・ケイト

ーーお父様はラジオ局に務め、お祖父様はオペラ歌手、そして叔母さん2人がシンガー・ソングライターという、音楽に囲まれた家庭で育ったそうですね。音楽において家族からどのような影響を受けてきましたか?

そうなの。叔父さんもクラリネットを演奏していたし、弟もプロデューサーで。私は3〜4歳の時から歌い始めていたから、まさに音楽ファミリーのDNAを持っていると思う。そういった音楽に囲まれた、才能ある家族からまちがいなく影響を受けていたわね。

ーーミュージシャンになったきっかけを教えてくれますか?

プロになるまでにはとても時間がかかったの。子供の頃から弟と曲を書いていて、13歳のときに初めて楽曲を作ったの。「アフター・パーティー」というタイトルでね。作ってみて、とても楽しかったけど、音楽業界にそこまでコネクションはなくて。お父さんはラジオ局で働いていたけど、家族は私に歌手になってほしいとは思っていなかったの。あまり手段がなかったから、音楽プロデューサーたちや好きなアーティストたちに一緒に楽曲制作をしてくれないかとメールを送ったけど、それもとても大変だった。そうやって自分の楽曲を聞いてもらえるように何年もがんばり続けて、今やっとここまでたどりついて、「10 Things I Hate About You~あなたが嫌いな10の理由~」もヒットした。でもここまで来るのはとても大変だったの。

TikTokをきっかけにブレイク!

ーーリアさんは、2020年に、TikTokに投稿していた楽曲「Fuck Up the Friendship」が、米ソーシャルニュースサイトReddit創設者の一人であるアレクシス・オハニオンによって発掘されたそうですね。その時の心境を教えていただけますか?

とても興奮したわ!そういった助けを必要としていたところに、「Fuck Up the Friendship」がTikTokで話題になって、楽曲を聞いた彼が「投資をさせてほしい」といってくれて、もうとってもうれしかったの!1日20万ストリーミングまで伸ばして、TikTokでヒットして、アーティストとして独立したの。その年の夏は、ひっきりなしにいろんなTikTokインフルエンサーさんから楽曲を使用していいかという連絡をもらったわ。才能ある、尊敬するアレクシスとのパートナーシップは本当にすばらしいもので、ここまで来れたのも彼のおかげよ。

ーーTikTokをきっかけに大きなチャンスを得たんですね。今の時代は業界においてそうやってSNSを活用することが増えてきましたが、リアさん自身はどのように活用していますか。

新曲をプロモーションしたり、ファンやネットユーザーたちの反応、繋がり、そして楽曲への愛を見ることができて、それはとてもステキなことだと思う。私は私が好きなものについて歌っているから、それを共有して、ネガティヴなことを言われたとしても、これは私が好きなものだからと思っているわ!

ーーそうやってSNSでもファンと繋がることができますよね。

まさにそうね。ファンと繋がることは本当に大好き!よくファンとやりとりをするの。「Leah Nation」というファンと繋がるためのコミュニティもあって、ファンとはよく話しているわ。

ーーリアさんのポップ・ロックの音楽スタイルがとてもかっこいいです。影響を受けたアーティストはいますか?また目標にしているアーティストがいたら教えてください。

グウェン・ステファニー、ノー・ダウト、アヴリル・ラヴィーン、アウト・キャスト、グリーン・デイに影響を受けているの。

仕事をクビになっても、夢だった音楽の道で大成功!

ーー昨年、アルバム「What Just Happened?」をリリースしました。このアルバムのコンセプトや、このアルバムに込めた思いを教えてください。

このアルバムには本当に努力を費やして、計画と曲作りに1年をかけたの。人生の中でいろんなことが変化して、ある朝起きた時、まさに「What Just Happened?(何が起きたの?)」って思ったの。ニューヨークに住んで、9時〜5時の好きではない仕事をして、クビになって、それが今では毎日自分が大好きだと思える仕事ができている。そんな劇的変化に「わお、何が起きたの?」って思ったわ。そしてアルバムからの楽曲はTikTokでもヒットして、それも最高だったわ。

ーーアルバム作りで特に印象深いエピソードはありますか?

「F U Anthem(Fuck You Anthem)」ね。このオトコがある時私のことを超怒らせて、私は「もういい」「これでおしまい」ってなってこの曲を作ったの。自分の気持ちを晴らすためにもね!だから私が超キレたときの歌なの(笑)。