家計が苦しくなるほど夫婦関係が悪化し、離婚に至る夫婦が多いことをご存知でしょうか。この記事では、その危険度が高い「夫婦仲が悪くなる家計の絶対NG行為」を4つご紹介します。
1 家計の現状を夫婦で共有していない
家計の現状を夫婦で共有していないと夫婦仲が悪くなります。特に危険なのが、夫婦の一方が家計の全権を握り、もう片方は何も知らないケースです。
たとえば、家計を握る方が浪費家の場合は貯蓄がないケースや多額の借金があるケースが目立ちます。配偶者がそれを知って驚き、夫婦仲が悪化して離婚に至るケースも少なくありません。
逆に家計を握る方がケチな場合、生活費など配偶者が使うお金を制限する経済的DVが目立ちます。その結果配偶者が逃げ出す、あるいは生活費に困って借金に手を出すなどして離婚に至るケースも後を絶ちません。
そのような事態を回避するためにも、夫婦が家計の情報を共有するのは鉄則です。
2 夫婦の教育方針が食い違っている
夫婦の教育方針が食い違っているのもNGです。通常、親は自分が受けた教育をベースに子どもの教育方針を考えます。しかし、異なる環境で育った夫婦の教育方針が一致するとは限りません。
夫婦双方が自分の教育方針に固執すれば、夫婦仲の悪化は避けられないのです。
それを防ぐためには夫婦双方の落としどころを見つけ、子どもの教育方針についてよく話し合うことが必要です。また、家計の現状を夫婦で共有し、どこまで子どもの教育にお金をかけられるかシミュレーションすることも重要です。
3 夫婦のどちらかまたは両方にお金のかかる趣味がある
夫婦のどちらかまたは両方にお金のかかる趣味があると、家計がひっ迫して夫婦仲が悪くなる恐れがあります。
たとえば、以下の趣味がある人は注意が必要です。
(例)
・ギャンブル
・カメラ
・ゴルフ
・推し活
・車
・海外旅行
これらの趣味にはまりすぎるとお金に糸目をつけない状態となり、家計が苦しくなりがちです。それが原因で離婚した複数の夫婦を筆者は知っています。
特に危険なのがギャンブルです。依存症になると多額の借金で離婚以上に深刻な事態に陥る恐れもあります。
4 子どもや孫にお金をかけすぎる
子どもや孫にお金をかけすぎる夫婦は、老後資金不足で夫婦仲が悪くなる恐れがあります。
子どもや孫かわいさでついお金を出すことはよくある話です。しかし、それが度を過ぎれば老後資金が大きく減って生活が苦しくなり、夫婦関係悪化の引き金となってしまいます。
また、過度な資金援助は子どもや孫の自立を妨げる要因にもなりかねません。その典型例が親子共倒れとなる「8050問題」です。
自分たちの老後生活を守るためにも、子どもや孫の自立を促す意味でも、子どもや孫に必要以上にお金をかけるのはNGです。
以上のケースに1つでも当てはまる夫婦は要注意
以上の4つのケースに1つでも当てはまる夫婦は要注意です。特に、「家計の現状を共有していない」夫婦はもっとも離婚に近いでしょう。
夫婦で家計の情報を共有しないと家計の危機に気づくのが遅れます。その結果家計が苦しくなって離婚に至る夫婦は少なくありません。
それを回避したければ家計の現状を夫婦で共有し、ともに協力しながらやりくりを行いましょう。
文・大岩楓
元銀行員ライター。預金・為替業務に長く携わった経験をもとに、節約などの記事を多数執筆。現在はジャンルを広げて教育系の資格を生かした記事まで幅広く執筆。
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