2021年に自身の傑作「フィアレス」と「レッド」を再レコーディングした“テイラーズ・ヴァージョン”をリリースし、「レッド(テイラーズ・ヴァージョン)」からはシングル「オール・トゥー・ウェル(テン・ミニット・ヴァージョン)」という文字通り10分という長さを持つ楽曲が、全米シングル・チャート1位に輝き、もっとも長い全米1位楽曲としてギネス記録認定されるなど、自らの道を確実に前へと進んでいるシンガー・ソングライター、テイラー・スウィフト。
そんなテイラー・スウィフトが新曲「キャロライナ」をリリースした。新曲としては2020年末にリリースされた「エヴァーモア」以来となる。そのアルバムと同年にリリースされた「フォークロア」という2枚のアルバムの制作で自らのクリエイティヴィティをさらに掘り下げた彼女にしか創れないであろうアコースティックなテイストを持った名曲の登場だ。
この楽曲は7月15日に全米で公開予定の映画『WHERE THE CRAWDADS SING』用に制作されたもの。『WHERE THE CRAWDADS SING』は同名の原作本が全世界1,000万部突破というベストセラーを記録し、ここ日本では『ザリガニの鳴くところ』というタイトルで発売され、2021年本屋大賞で翻訳小説部門の第1位に輝いた作品だ。
「キャロライナ」は一足先に同映画のトレイラーにて使用されていた。そのトレイラーが公開された際にテイラーは自身のSNSでこのように記している。
「数年前にこの本を読んだとき、完全に我を忘れてのめりこみました。だから、この本がデイジー・エドガー=ジョーンズが主演を務め、リース・ウィザースプーンのプロデュースのもとに映画化されると聞いて、ぜひ音楽面で関わりたいと思いました。私はこの『キャロライナ』という曲を書き、友人のアーロン・デスナーにプロデュースをしてもらいました。この魅力的なストーリーに合うような、印象に長く残りどこかこの世のものとは思えないような雰囲気を持ったものを創りあげたかったのです」
プロデュースはアーロン・デスナー。ザ・ナショナルのメンバーにして、テイラーとはアルバム「フォークロア」から共作を重ねている。近年は映画音楽の仕事も多く、日本では今年公開された「カモン カモン」にも音楽制作で参加している。