日本文化や歴史の香りが色濃い京都府は、田舎暮らしを検討中の人々から高い支持を得ているエリアです。この記事では、京都府で田舎暮らしをするメリットとデメリットや、移住支援を行っているおすすめの自治体について紹介していきます。

京都府で田舎暮らしをするならここ!おすすめの場所5選

京都府で田舎暮らし!京都府に住むメリットデメリットやおすすめの自治体について紹介
(画像=『移住支援.com』より引用)

観光地としてのイメージが定着している京都ですが、田舎暮らしにもおすすめの移住地となっています。以下は、京都で田舎暮らしをしやすいエリア5つです。

  • 亀岡市
  • 京田辺市
  • 長岡京市
  • 舞鶴市
  • 宇治市

「旅行で行ったことはあるけど、暮らしぶりについてはイマイチ想像できない」「京都の働きやすさや子育てのしやすさってどうなんだろう?」といった疑問を持つ方は、京都の各エリアについて理解を深めてみましょう。では、各項目の詳細を解説していきます。

亀岡市

亀岡市は、人口8万5,000人ほどの自治体です。「丹波高地」や「愛宕山」がある山地に囲まれたエリアとなっており、河川も多い自然豊かな立地が特徴です。都市部では味わえない美しい自然景観を楽しめる亀岡市は、生活の利便性に優れているというメリットも兼ね備えています。市内には商業施設の「イオン亀岡店」があり、スーパー、病院、郵便局、銀行なども揃っています。

日常生活を送りやすい環境が整っていることから、初めて田舎暮らしをする予定の方でも安心です。また、亀岡市は、都市部へのアクセスがしやすい点もポイントです。県庁所在地の京都市からは車で約45分、大阪市からは55分程度となっており、通勤や通学ができる距離感となっています。2都市へのアクセスが良好となっているため、「田舎暮らしだと仕事が見つからないんじゃないか?」「子どもの学校は都会へ通わせることも視野に入れたい」といった不安や希望を持つ移住検討者の方におすすめの自治体です。

尚、亀岡市は、京野菜の生産地としても知られています。「聖護院かぶ」「丹波くり」「加茂なす」をはじめとする多彩な京野菜が現地生産されていることから、質の良い食材を低価格で購入することができます。

京田辺市

京田辺市は、京都府の南部に位置する自治体です。京都市までは40分程度の所要時間ですが、大阪府枚方市や奈良県生駒市とも隣接しています。市内には印刷会社や食品会社などの工場が設置されており、移住後に現地での就職を考えている方にも最適です。

また、京田辺市には、公共交通機関のバリエーションが多いというメリットがあります。JR西日本と近鉄の駅が計9駅あり、路線バスや高速バスも充実しています。車がなくても多方面へアクセスしやすいことから、老後の移住を検討しているシニア世代にとっても暮らしやすい自治体となっています。暮らしやすさが魅力の京田辺市は、自然が多い点もポイントです。

「生駒山地」「甘南備山」「木津川」をはじめとする大自然に囲まれた環境となっており、市内の至る所で緑を見ることができます。四季の移り変わりを自然と共に楽しめることから、「程良く便利な場所で田舎暮らしをしてみたい」「田舎過ぎず都会過ぎない場所に移住したい」と考えている方におすすめの移住地です。

長岡京市

長岡京市は、京都府の南西に位置する自治体です。「長岡天満宮」「乙訓寺」「勝龍寺城」をはじめとする神社仏閣や城などがあり、歴史や文化が根付いたエリアとなっています。観光地としても高い人気を誇っていることから、趣と活気の両方を感じられる移住地です。

また、長岡京市は、小さな子どもを持つ家族世帯が暮らしやすいという特徴を持っています。市内には保育所や保育園が多く集まっており、待機児童が少ない点もポイントです。「地域子育て支援センター」や「長岡京子育てコンシェルジュ」も利用可能となっているため、「知らない土地で不安だから、子育て支援が充実している自治体で暮らしたい」「子育てに関する不安を相談しやすいエリアで田舎暮らしをしたい」と考えている方に最適です。

尚、京都市まで車を使って行く場合、移動にかかる時間は30分弱となっています。「国道171号線」をはじめとする国道や京都府道などの豊富な交通経路があり、都市部への通勤を考えている移住者にもおすすめの自治体です。

舞鶴市

舞鶴市は、人口8万人弱の自治体です。山、河川、海岸、湾、島といった多彩な自然環境を持っており、移住エリアによって違ったライフスタイルを楽しめます。海に面している舞鶴市には、現地生活の海産物が安く購入できるというメリットがあります。

特にイワシ、さわら、ブリ、アジの漁獲量が多く、鮮度の高い食材を日常的に食べたい方におすすめです。食費の節約に繋がることから、移住後の生活費を全体的に抑えることができます。

また、畜産業や農業なども盛んに行われており、栄養バランスの取れた質の良い食生活を送れる点もポイントです。地形を活かした豊富な食材があるため、「子どもや高齢者の家族に健康的な食事を食べさせたい」「都市部だと美味しい食材が手に入らない」といった要望や悩みを持つ方にピッタリの移住地です。舞鶴市では、年間を通して多種多様な祭りやイベントが催されています。

無形文化財に指定されている「吉原の万灯籠」や「城屋の揚松明」のほか、「赤れんがフェスタ」「赤煉瓦サマー・ジャズin舞鶴」「まち遊びフェスティバル」をはじめとする観光客や若者向けのイベントも豊富です。特色の違うさまざまな祭りやイベントに参加できることから、退屈知らずの田舎暮らしに繋がります。尚、舞鶴市から京都市へ車で行く場合、所要時間は約1時間半です。

宇治市

宇治市は、京都府の南部に位置しています。人口は約17万人となっており、京都府内で2番目に人口の多い自治体です。京都市から宇治市までの移動時間は車で40分弱のため、都市部に近いエリアで田舎暮らしを楽しむことができます。また、宇治市には、教育機関が多いというメリットがあります。

市内には小学校から大学までさまざまな学校が集まっており、私立の中高一貫校がある点もポイントです。バリエーション豊富な選択肢の中から学校を決められるため、「子どもの教育を優先できる移住先に引っ越したい」「市内で教育レベルの高い学校に通わせたい」といった要望を持つ家族世帯におすすめです。交通アクセスと教育機関の豊富さが魅力の宇治市ですが、生活の利便性が高いという特徴も兼ね備えています。

市内には「ベルファ宇治」や「アル・プラザ宇治」などのショッピングセンターがあるため、買い物や食事を満喫できます。「平等院鳳凰堂」「金刀比羅神社」「丹後松島」などの観光イメージが強い宇治市ですが、移住地としても充実度の高い自治体です。

京都府での田舎暮らしのメリットデメリット

京都府で田舎暮らし!京都府に住むメリットデメリットやおすすめの自治体について紹介
(画像=『移住支援.com』より引用)

ここでは、京都府内で田舎暮らしをする際のメリットとデメリットについて紹介していきます。移住後の暮らしぶりを具体的に認識するためにも、あらゆる角度から京都移住を見てみましょう。

メリット

京都府で田舎暮らしをする主なメリットは、以下のようになっています。

  • 病院の数が多い
  • 公共交通機関が発達している

京都府は、利便性の良さが魅力です。そのため、不便さの少ない快適な田舎暮らしを楽しみたい方に最適な移住地となっています。各メリットの詳細は、以下で解説していきます。

病院の数が多い

京都府で田舎暮らしをするメリットのひとつが、病院数の多さです。2021年に実施された都道府県別の病院数の調査において、京都府は13位にランクインしました。府内の病院数は約8,000施設となっており、さまざまな市町村内に多くの病院が設置されています。

そのため、「医療機関が少ない場所だと不安の多い田舎暮らしになりそう」「地方に行けば行くほど病院数が減るイメージがある」といった悩みを抱えている方におすすめの移住地です。一般的に、田舎エリアは都市部と比較して病院数が少ない傾向にあります。しかし、病院があらゆる自治体にある京都府であれば、病気や怪我の際でも安心です。全く知らない土地に移住して暮らす場合、医療機関の充実度は非常に大切な要素となります。病院の多さが魅力の京都府へ移住し、精神的な負担の少ない田舎暮らしを実現しましょう。

公共交通機関が発達している

京都府で田舎暮らしをするメリットに、優れた公共交通機関があります。京都府には、JR西日本、阪急、京都丹後鉄道をはじめとする電車のほか、高速バス、路線バス、コミュニティバスなど数多くの公共交通機関が通っています。本数や路線数も豊富にあり、関西のあらゆるエリアを網羅している点もポイントです。府内外を問わずに公共交通機関で移動しやすいことから、「田舎に移住しても都市部で頻繁にショッピングしたい」「雇用機会を減らしたくないから都市部へアクセスしやすい移住地がいい」と考えている方に最適な移住地となっています。

田舎エリアに移住する場合、電車やバスの本数が少ない、公共交通機関が通っていないエリアが多いといったデメリットが浮き彫りになりがちです。一方、公共交通機関が発達している京都府に移住することで、利便性の高い田舎暮らしを楽しめます。

デメリット

京都府に移住した場合、以下のようなデメリットが考えられます。

  • 人が多い
  • 住宅費が高い

京都府は、国内でも有数の観光地です。そのため、観光地ならではのデメリットがある移住先となっています。京都府内での田舎暮らしに憧れている方は、観光地で暮らす難しさについても検討することが大切です。では、各デメリットの詳細を見ていきましょう。

人が多い

京都府で田舎暮らしをするデメリットに、人の多さが挙げられます。観光地としての人気を確立している京都府は、年間を通して大勢の観光客で賑わっています。公共交通機関なども混雑しやすく、交通渋滞も避けられません。休日はもちろん、通勤や通学の際にも人混みに悩まされる可能性が高くなっていることから、ストレスが溜まりやすいという問題点を抱えています。

また、国内外からたくさんの人が集まる京都府には、マナーの悪い観光客が多いという特徴もあります。ゴミ捨てや騒音といったマナー違反行為が頻発しやすいことから、「思い描いていた田舎暮らしと真逆の生活になってしまった」「いつもマナー違反行為の対応に追われている」といった後悔の念を抱きやすい移住地です。田舎でリラックスした移住生活を送りたい方は、できるだけ観光客が少ないエリアを選ぶなどの対策を考えてみましょう。

住宅費が高い

京都府で田舎暮らしをする際は、住宅費の高さに注意が必要です。観光地としての需要を持つ京都府には、土地代が高騰しているという特徴があります。家賃や住宅購入にかかる住宅費が高額になっていることから、全体の生活費がかさみやすい移住先です。都市部と比較した場合、地方の住宅費の方が安いというのが一般的です。地方移住=住宅費を抑えられるとイメージされることも多く、節約を目的に田舎への移住を決行する層も存在します。

しかし、土地代が高額な京都府の場合、エリアによっては都市部と同程度の住宅費になることも覚悟しましょう。長期的に見ると大きな出費になってしまうことから、「田舎暮らしを楽しみながら節約できたら一石二鳥」「子どもの教育や老後のために貯金したいから田舎に移住したい」と考えている方は注意が必要です。住宅費が高額な京都で田舎暮らしをする際は、現地の住宅費相場を十分に調査してから移住するよう心掛けてください。