激しい筋トレは必要なし!ゆっくり動いて自分の筋肉を育てるのがポイント。

50代で分かった“夫婦関係”の育て方。時間はかかって当たり前
(画像=『女子SPA!』より引用)

一田憲子さんの暮らし

 正直に告白すると、私は20代の頃から10キロ太りました。ただ、体力勝負のフリーライターとして仕事を続けるには、この10キロは必要だったのかもと思います。若い頃は体力がなくて、貧血でよく倒れたなあ。フリーランスになると、私が取材に行かなければ代わりの人はいない……そんな状況になって、ほとんど風邪もひかず、ずいぶん丈夫になりました。

「あの弱かったノリコがねえ」と母はびっくりしています。

それでも、ハッと気がつくとお腹や背中に肉がついてきたり、二重あごになったり。これはいかん! とあれこれ痩せる方法を模索しました。でも、30代の頃はジムでちょっとハードなトレーニングをすれば、するすると体重が落ちたのに、40歳を過ぎると代謝が落ちているのか、ちっとも痩せなくなっちゃったんだよね。

そんな時、たまたま出会ったパーソナルトレーナーに教えてもらったのが、ゆっくり体を動かすインナーマッスルの鍛え方です。初めてトレーニングジムに行った時、まず言われたのが「背筋を伸ばして立ってください」ということ。

「えっ? こんなことが関係あるの?」と思ったけれど、今ではその重要さがよくわかります。当時の私は筋力がなくて、真っすぐ立っているつもりなのに頭が肩よりも前に出て、肩が内側に入ってたんだよねえ。

その後に教えてもらったのは、床に寝て、ゆっくりゆっくりと上体を起こす運動。たったこれだけなのに、なかなかつらいのです。ゆっくり動きながら、自分の腹筋で自分の体を支えるということが、こんなにもできないものなんだということを思い知りました。「ウッホウッホと筋トレする必要はないんです」とトレーナーさんに言われて納得!

そのほか、スクワットや股関節を柔らかくするストレッチなど、数種類を教えてもらい、毎朝ヨガマットを敷いて体を動かすようになりました。寝てゆっくり上体を起こすことを10回。寝たまま頭を少し上げ、片足ずつ抱えるのを10回、スクワットは30回などなど。「ウッホウッホ」やらないから、最初の頃は少しプルプルするけれど、それほど頑張らなくても大丈夫。ゆっくり無理なく続けることができました。

2~3か月たつと、少しずつ効果が出てきました! 2キロほど痩せて、何よりぶよぶよだったお腹が締まってきた! 痩せるためには、まず自分の筋肉を作らないといけないということが、よくわかりました。

筋肉が育つと、自分に自信が持てるようになる!

あのね、筋肉が育つと、自分に自信が持てるようになるよ!

これが、トレーニングを始めていちばんよかったなあと思うことです。私は胃下垂ということもあって、ご飯を食べた後など、下っ腹がぷっくり出るのがずっとコンプレックスでした。

30代の頃、ぴったりとしたニットのワンピースを着ていたら「おめでたですか?」なんて言われちゃったこともあったなあ。だから、パンツを選ぶ時は、なるべくお腹回りのラインが出ないもの、タックが入ってふわりと体から離れるシルエットのものを選んでいました。でも、筋トレを始めてから、お腹がぺたんこになった!

すると、パンツ選びに頭を悩ますことが減って、シャツをパンツにインすることもできるようになりました。

自分の筋力で自分を支えることができるようになり、以前よりずいぶん姿勢がよくなった気がします。かつては写真を見るたびに「ああ、姿勢が悪いなあ」とがっかり。トークイベントに登壇した後に、ヨガの先生から「イチダさん、せっかく背が高くてすらっとしているのに、姿勢が悪いのがもったいないねえ」と言われたことも。

どんなに姿勢よくしようと背筋を伸ばしても、ずっと意識し続けることはできないよね。ふっと気を抜いたらすぐ猫背になっちゃう……。つまり、「頑張って」だけではいい姿勢をキープできないってこと。筋肉を鍛えることで、無意識のうちでもちゃんと体を支えられるようにならなくちゃ。姿勢がよくなると血行も便通もよくなるし、何より同じ服を着ていても見た目がよくなるんだよ。ね、筋トレっていいことばかりでしょう?

でも、トレーニングには、「どこを」意識して体を動かしたらいいかなど、やっぱりプロの目が必要。いちばんのおしゃれは洋服ではなく、自分の体のラインを整えること……。そう考えれば、レッスン料も捻出できそうじゃない?

おばあさんになっても、シャキッと立っていられる女性になりたいなあと思っています。

<文/一田憲子 女子SPA!編集部 撮影/山田耕司>

【一田憲子】 1964年生まれ。編集者・ライター。OLを経て編集プロダクションへ転職後、フリーライターとして数々の書籍や雑誌で活躍。ムック『暮らしのおへそ』『大人になったら、着たい服』(ともに主婦と生活社)は、企画から編集までを手掛ける。著書に『大人になってやめたこと』など。ホームページ「外の音、内の香」では暮らしの知恵を綴っている。 一田憲子

提供・女子SPA!



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