1970年代に「愛国から幸福ゆき」と書かれる乗車券が話題となり、「恋人の聖地」として一大ブームを巻き起こした旧国鉄広尾線の愛国駅と幸福駅。1987年に廃線・廃駅となり、その使命を終えましたが、皆に愛された木造駅舎や板張りのプラットホームなど、老朽化による改修こそあったものの、ほぼ当時の姿をそのまま残しています。廃線・廃駅されたあとも尚、愛され続け、訪れる観光客や恋人達が後を絶たない、ノスタルジックな旧国鉄広尾線の愛国駅と幸福駅についてご紹介します。
「愛国から幸福ゆき」乗車券が巻き起こした一大ブーム
「愛の国から幸福へ」というキャッチフレーズで話題となり、一躍有名となったきっかけは、昭和48年にテレビの紀行番組で紹介されたことからでした。
愛国駅と幸福駅を結ぶ乗車券には「愛国から幸福ゆき」と書かれ、その切符を目当てに訪れる人が殺到し、翌年の昭和49年には田舎駅にも関わらず、年間300万枚の切符を売り上げました。
訪れた人が記念にと駅の待合室に名刺などを貼り付けることが流行し、壁が見えない程の人気っぷりでした。
その流行が現在でも引き継がれ、今でも訪れた記念にと駅の待合室に名刺や切符を貼っていく人が後を絶ちません。
十勝の広大な自然と調和して美しく佇む、ノスタルジックな愛国駅と幸福駅の見どころスポットについて、各駅ごとにご紹介していきます。
愛国駅の見どころ紹介
まずは幸福駅と同じくブームとなった旧国鉄広尾線の愛国駅の注目スポットについて、見ていきましょう!
蒸気機関車19671号
愛国駅の一番の見どころと言っても過言ではない、蒸気機関車19671号の展示。こちらのSLを目当てに訪れる方も数多く、記念撮影されていく方で賑わっています。
内部の様子も覗くことができ、子供から大人まで、その魅力に引き込まれます。
恋人の聖地として以外にも、鉄道好きの方も楽しめるオススメスポットです。
愛国駅周辺の写真撮影スポット
愛国駅の駅舎周辺には、オススメ撮影スポットが数多くあります。
「国鉄広尾線」と入った駅の看板や、大きな切符の石像などは訪れた記念になること間違い無しの撮影スポットなので、ぜひ写真におさめていきましょう。
駅舎とSLが一緒に並ぶ写真もお忘れなく♪自分だけのお気に入り写真を撮れる、写真好きにも嬉しいスポットです。
愛国交通記念館(駅舎内)
愛国駅の駅舎内部は、現在は愛国交通記念館として、古い写真や昔の鉄道用具などが展示されています。
幸福駅の駅舎内と同様、愛国駅の駅舎内にも、訪れたことを記念して名刺や切符などが貼られています。