根強い人気を誇る武将・真田幸村。NHK大河ドラマ『真田丸』が放映されてからは、父・昌幸も人気者に。長野県の上田市や長野市松代町には、真田家ゆかりのスポットが点在しています。今回は、そんな真田家ゆかりの地をめぐる散策プランを紹介します。

真田家早わかり

人気の戦国武将・真田氏ゆかりの地をめぐる【長野】
(画像=Olive トリップノートより引用)

真田家は、現在の長野県上田市真田地域を本拠地として勢力を広げていた豪族で、武田家、徳川家などの強豪揃いだった中、東信濃随一の武将へと昇りつめます。昌幸・幸村父子は、上田城で徳川方の大軍を2度にわたって撃退し、真田の名を天下に知らしめました。

しかし関ヶ原の戦い後、父・昌幸と幸村は敗戦の将として配流、昌幸はここで没します。幸村は豊臣方について大坂城に入り、冬の陣、夏の陣で戦い、討ち死にします。徳川の臣下となっていた兄・信之は家康から父の所領を受け継ぎ、上田を居城としますが、1622年(元和8年)、松代への移封を命じられます。

信之はじめ歴代の藩主は、質素倹約を励行するとともに文武を奨励、廃藩・廃城となる明治維新まで10代250年にわたり藩を治め、現在の城下町・松代の礎を築きました。

上田城跡公園

人気の戦国武将・真田氏ゆかりの地をめぐる【長野】
(画像=Olive トリップノートより引用)

長野県上田市は、上田城跡を中心に広がる真田氏ゆかりの地で、江戸時代には北国街道の城下町として賑わいを見せました。現在は上田城跡公園として、市民や観光客に親しまれています。上田城には天守閣がありませんが、復元された櫓門など堂々たる佇まいです。

上田城東虎口櫓門

人気の戦国武将・真田氏ゆかりの地をめぐる【長野】
(画像=Olive トリップノートより引用)

公園内にある必見スポットがこちら。上田城は、1583年(天正11年)に築城されたのち、徳川軍を2度にわたって退けたことで広く知られましたが、関ヶ原の戦いでは敗れ、1601年には徳川軍に破却され、堀も埋められてしまいました。現在の本丸の櫓2棟は昭和期に、櫓門や塀などは平成に入って復元されたものです。

人気の戦国武将・真田氏ゆかりの地をめぐる【長野】
(画像=Olive トリップノートより引用)
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(画像=Olive トリップノートより引用)

櫓内は、見学可能です。真田幸村所用と伝えられる具足の模造品などが展示されています。また、陣羽織や火縄銃の体験コーナーもあります。こちらの櫓門は、アニメ映画『サマー・ウォーズ』の舞台となる家の門のモデルにもなっています。

眞田神社

人気の戦国武将・真田氏ゆかりの地をめぐる【長野】
(画像=Olive トリップノートより引用)
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(画像=Olive トリップノートより引用)

上田城東虎口櫓門の奥にある眞田神社。ここには、上田城を築城した真田昌幸、幸村、江戸時代の藩主である仙石家、松平家が祀られています。手前には真田軍の象徴として名高い赤備えの大兜が鎮座しています。正面には真田家の家紋、六文銭も。神社の左手奥に進むと真田井戸があり、これは、抜け穴になっていて、城の北の砦に通じていたそうです。

人気の戦国武将・真田氏ゆかりの地をめぐる【長野】
(画像=Olive トリップノートより引用)
人気の戦国武将・真田氏ゆかりの地をめぐる【長野】
(画像=Olive トリップノートより引用)

ここで忘れないで頂きたいのが、運が開くと言われている「傘おみくじ」。珍しいことと、かわいらしさから大人気です。色は数種類ありますが、何色が出るかは時の運?

上田市立博物館

人気の戦国武将・真田氏ゆかりの地をめぐる【長野】
(画像=Olive トリップノートより引用)
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(画像=Olive トリップノートより引用)

もう一つ上田城跡公園内で立ち寄っていただきたいのが、上田市立博物館。上田城の歴史について分かりやすく知ることができるスポットです。大河ドラマで、真田昌幸を熱演された草刈正雄氏の手形もあります。

上田市観光会館

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(画像=Olive トリップノートより引用)

上田城跡公園を堪能した後に食事やお土産購入をお考えの方は、公園前にある観光会館へ。お土産用の地酒や銘菓はもちろん、真田家の家紋である六文銭グッズが豊富に取り揃えられています。1階にあるそば処・千本桜では、両手ほどの大きさがある六文銭かき揚げ天ざる(¥1,570)がお勧めです。