『家なき子』貧困や虐待などの社会問題は今も色あせない衝撃
NHK朝ドラ『カムカムエヴリバディ』での“棒読み名演”も記憶に新しい安達祐実さんの代表作『家なき子』。野島伸司氏企画で制作され家庭内暴力やいじめを受けながらも力強く生きる少女・すずの姿を描いた作品です。
「同情するなら金をくれ」というセリフは1994年の新語・流行語大賞にも選定されました。菅井きんさんや内藤剛志さん、『家なき子2』での榎本加奈子さんの悪役ぶりは今でも強烈に記憶に残っている人も多いでしょう。2018年4月、安達祐実さんのInstagramでは23年ぶりの共演を果たした内藤剛志さんと『家なき子』の再現をして話題になりました。
この作品で描かれている虐待やいじめ、貧困などは、今もなお根強い社会問題となっています。過激ではありますが普遍的なメッセージ性を感じさせるこの作品は、きっとリメイクしても色あせない衝撃を与えてくれるでしょう。
『もう誰も愛さない』ツッコミどころの多さがSNSと好相性?
吉田栄作さん主演で1991年に放映された『もう誰も愛さない』。愛憎や金に翻弄され数奇な運命に翻弄される男女を描いたドラマです。少しでも画面から目を離したらストーリーに置いて行かれるほど速い展開は、“ジェットコースタードラマ”という呼称を産みました。
2020年に放映された『M 愛すべき人がいて』(テレビ朝日系)や、現在放映されている『やんごとなき一族』(フジテレビ系)など、かつての大映ドラマや韓国ドラマを思わせる大げさな展開の作品は近年でも若者を中心に一定の評価を得ています。
『もう誰も愛さない BOX DVD』ポニーキャニオン
しかも、片時も画面から目を離すことを許されない早い展開は今風でもあります。突っ込みどころも多く、SNSとの相性もよさそうです。内容は過激すぎて、コンプライアンス的にはいかがなものかという部分もありますが、当時を知る者には懐かしさを、そして若い視聴者にも新鮮な衝撃を与えられそうです。
=======
これらのドラマには、根強いファンも多く「いまさらリメイクしなくても……」という声があるのもわかります。しかし、素晴らしいドラマを語り継ぐには、新しい世代にその作品の良さを知ってもらうことも大切です。ネットなどを通じての番組のオンデマンド配信によってニッチな層に向けてのテレビが増えてきた現在ですが、幅広い世代を取り込む最終手段として過去作品のリメイクはこれからも一層増えてくるかもしれません。
<文/小政りょう> 小政りょう 映画・テレビの制作会社等に出入りもするライター。趣味は陸上競技観戦
提供・女子SPA!
【こちらの記事も読まれています】
>無印良品「メガネ拭き」が買い。パンプスの汚れも落とせちゃう
>手書きの「パスワード管理ノート」が人気。 便利&可愛いアイテム3選
>3COINS「マスク インナーパッド」で息苦しくない、リップもつかない!
>カルディのイチオシ調味料5選。「焼肉ザパンチ」「もへじ」が最強
>ダイソー“簡単泡立て器”が神、ふわっふわのオムレツが作れちゃった