夫は“ゴミが見えない人”だった
思わぬ返答に苛立ったものの、怒りを抑えながら、菜摘さんが「なら、いいよ。掃除するから」と告げると、修平さんは「俺、実は掃除の仕方が分からない」と打ち明けてきました。
「夫は会社で掃除を頼まれた時にも、どこを掃除していいのか分からず、できていないと怒られたことが何度かあったみたいです。うちの階段はこげ茶色なので、私の目からみれば、階段に落ちている猫砂や糸くずがすごく目立つのですが、夫はそうしたゴミにもまったく気づかなかったと言っていました」
「だから、どこをどう掃除していいのかわからない。俺には、いつも部屋が綺麗に見える……」
そう口にする修平さんを見た菜摘さんは、この人に掃除を任せることは難しいと思うと同時に、苦手どころかそもそも掃除の仕方が分からない人がいることに驚いたといいます。
「身なりには清潔感があったので、そのギャップにも驚きました。ゴミが見えない人がいるのが衝撃でしたね」
週1回の掃除は妻がすべて担当。夫の部屋はゴミ屋敷化
その一件があってから、菜摘さんはどれだけ仕事が忙しくても、週1回の掃除を頑張って自力でこなすようになりました。
「ただ、自分で掃除をすると言われたので、夫の部屋だけは立ち入っていません。この前、チラっと覗いたら、飲みかけのペットボトルやティッシュが散らかっていました。テレビなどで見かけるゴミ屋敷は、こうしてできるんじゃないかと、ちょっとゾッとしました」
「だから、私が家を綺麗にしていなければ……」そう語る菜摘さんには、ロボット掃除機などを活用し、力みすぎない掃除を行ってほしいものです。
パートナーの本当の姿――。それを知ることができるのが、結婚の醍醐味であり、怖さでもあるのかもしれません。
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<取材・文/古川諭香> 古川諭香 愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291
提供・女子SPA!
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