更年期症状に対してヨガができることは5つ
どんな自分も「受容」できる力を身につける
更年期の人がヨガをするのであれば、ポーズの効果よりもぜひ「ありのままを見つめて受け入れる(受容)」時間を持つことを重視しましょう。
例えば毎日マットに座って簡単なポーズをするだけでも、目を閉じて、自分の体にどんな感じがあるのか、心にどんな変化があるのかひたすら観察します。
「痛い」「伸びて気持ちがいい」「かゆい」「眠い」「重い」といった心身からのメッセージをひたすら聞き続けるのです。
そして、それを受容します。決して否定しません。
体が硬いと感じても、それ以上でもそれ以下でもありません。
「今日の私は硬い」で終わりです。
もし感じたことを変化させたければ調整してできる範囲で変化を与えてもよし。
例えば「痛い」を和らげたいならポーズを優しくし、「気持ちいい」をもっと強く感じたいならホールド時間を長くする。
自分で自分の心身の声を聞き続け、対処してあげる時間を持つことが更年期の方に最も必要なヨガになります。
瞑想や呼吸法でも同じように、感じることを受容し、自分がどうしたいのか奥深くまで入っていくのです。
これを続けることで、どんな自分も受け入れる力を身につけることができます。
更年期の不調が来ても「ああどうしよう!困った!」とパニックになる必要はなく「ああ、今日の私は頭が痛い」で終わりです。
いちいち落ち込む必要はないのです。
その上で「休む」「薬を飲む」と自分に必要な選択をするのみです。
自律神経を整えホルモンバランスを整える効果を得られる
減っていく女性ホルモンを増やすことはできませんし、ホルモンそのものについて私たちは「恣意的」に取り扱うこともできません。
ホルモンに限らず血圧や血流、内臓の動きなど恣意的に動かせないものは自律神経系とされ、自律神経によって動かされています。
自律神経系のものほとんど全てがアンコントロールですが、呼吸についてはゆっくりにしたり長くしたり、口や鼻を使ったり唯一コントロールが可能です。
これまで呼吸法の恩恵を感じられなかった人も更年期になると呼吸を整えることが、いかに体調を整えることの根底にあるかに気付かされるはずです。
ぜひ呼吸法を実践し、自律神経を整えるよう働きかけましょう。
ストレスフリーな運動習慣を手に入れることができる
更年期障害がほとんどなかった人に共通していることが「運動習慣がある」ということです。
ランニングでもウォーキングでもOK。
何らかの運動習慣が確実に更年期症状を和らげてくれます。
万一これまで何も運動してこなかったならぜひヨガを始めましょう。
更年期ヨガのプログラムもYouTubeなどで無料のものを見つけることができます。
ヨガはとても気持ちがいいもの。
つらい運動より気持ちの良い運動の方が続けられるのは言うまでもありません。
また更年期に運動習慣を身につけておくことは、老年期の自分を助けることにもつながります。
更年期はまだ先と思っている方も、運動習慣は可能な限り若いうちに手に入れておいた方が良いのでぜひヨガなどをスタートさせましょう。
ヨガはあらゆる治療を妨げることはなく相乗効果を高めてくれる
ヨガが更年期障害に与える最も良い影響はホルモン補充療法や漢方薬、カウンセリングなどあらゆる更年期障害の治療を妨げることなく、むしろ相乗効果を高めてくれるところです。
ヨガとその他の治療を同時に行うことで、更年期症状が解消したと話す人も多くいます。
同じような仲間を作り不安を和らげることができる
もし、近くに更年期に特化したヨガクラスがあるならぜひ参加しましょう。
そこで自分以外の更年期の経験について知ることができますし、同じような立場のかたとつながることができるからです。今抱えている辛さや変化は自分だけではなく誰もが似たような状況を経験していることを知るだけで大きな安心につながります。
更年期症状が強く出る人にも、ほとんど感じない人にも、ヨガはお守りのように優しく心身をサポートしてくれます。
更年期について情報が開示される時代になったことで、更年期ヨガのクラスや情報はこれからもどんどん増えていくはず。
ぜひチェックして取り入れてみてください。
提供・yoganess
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