“日本の果て”感を実感できる絶景スポット!ナラワラ

北海道の秘境を巡る旅!野付半島シーサイドドライブ1.jpg
(画像=てっぴい ナラワラ、提供・beauty news tokyoより引用)

野付半島を貫く道道950号線を標津町側の起点から10kmほど進んだトコロに、上の段落でもチラッと紹介した「ナラワラ」と呼ばれる景観スポットがあります。上の写真がまさに、道道950号線沿いのパーキングからナラワラの様子を捉えた写真。

写真の奥の方に、真っ白になった枯れ木が対岸の湿地を埋め尽くした様子がお分かりになるでしょうか。まるでこの世の終わりのような、非常に独特な光景。この真っ白な枯れ木が、ナラワラの最大の特徴となります。

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(画像=てっぴい ナラワラと野鳥、提供・beauty news tokyoより引用)

元はもちろん緑の生い茂った原生林だったナラワラですが、なぜ写真のように木が枯れてしまったのでしょうか。それは、海水の侵食により、そこに植わっていたミズナラやナナカマドといった樹木が腐食し、そのまま風化してしまった為です。

野付半島は先程も説明したように、もともと砂嘴と呼ばれる微妙な自然のバランスで成り立っている半島ですから、現在も砂の流出が激しく、年々砂嘴の範囲は狭まってきていると言われています。

こちらのナラワラも、最終的には風化した木々が倒壊して何もない湿地になるだろうと予測されており、まさに今しか見ることが出来ない貴重な自然風景となっています。

晴れた日には国後島(くなしりとう)まで見渡すことが出来ます!

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(画像=てっぴい 野付半島から見える太平洋の海、提供・beauty news tokyoより引用)

最初の段落でも触れた通り、砂嘴で出来上がった野付半島の形はとても細長く、最も狭いトコロでは、本当に道路1本分くらいしか幅がないという独特な地形をしています。また、半島全体が太平洋に突き出ている為、晴れた日には沖合に浮かぶ国後島の島影も見ることが出来ます。

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(画像=PIXTA 野付半島から見る国後島、提供・beauty news tokyoより引用)

ちょうど知床半島と根室半島に囲まれた、太平洋に食い込む形で島が浮かんでいる国後島までは、野付半島から直線距離にしてわずか16km。道東沖を流れる冷たい寒流の影響で、夏場でも海に霧がかかるような日が多い地域ですが、沖合に浮かぶ国後島の島影と羅臼山などに代表される国後の山々を望むことが出来れば、最高の旅の思い出になることは間違いないでしょう。

ぜひ“日本の果て”を感じる野付半島への旅へ!

みなさま、今回の野付半島を巡るドライブ旅はいかがでしたでしょうか?今回紹介したスポット「ナラワラ」同様に、立ち枯れた木々の様子を見ることが出来る「トドワラ」といった観光スポットもあります。特にトドワラの方は湿地内に木道が整備されている為、じっくりと散策を楽しむことも可能です。

また、野付半島は北海道らしく、湿地を悠然と駆け抜けるエゾシカの様子や、タンチョウやオジロワシに代表されるような野鳥などの様子も数多く見られ、動植物の宝庫ともいえる貴重な自然が残されている場所でもあります。

豊かな自然が残る北海道道東エリアへせっかく旅行へ出掛けるなら、ぜひとも“日本の果て”感を鮮烈に感じることが出来る野付半島へ、足を運んでみてはいかがでしょうか?


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