最近注目を集める「キャリアカウンセリング」という言葉。そもそもキャリアカウンセリングとは何なのでしょうか。キャリアカウンセリングが注目を集める理由、受けることで得られるもの、受けられる場所などをご紹介します。
キャリアカウンセリングの役目とは?
キャリアカウンセリングとはそもそも何なのでしょうか。
キャリアカウンセリングの役割は大きく分けて2つあります。
まずはその役割についてみていきましょう。
相談者との会話を通してキャリアを形成する
キャリアカウンセリングとは、カウンセリングを通して個人にとって最適なキャリアの提案をしたり、そのキャリア形成のための道筋をたてたりして、相談者のキャリアの形成を手助けすることです。
このキャリアカウンセリングは、就職や転職といったことにとどまらず、ライフステージごとにおけるキャリアのありかたについても扱います。
例えば結婚や子育て。
特に女性であれば出産と子育ては働き方に大きな影響をあたえる、キャリア形成における一大事です。
また年齢を重ねれば、親の介護により働き方の変化を余儀なくされることもあるでしょう。
キャリアカウンセリングは、そういったライフステージも考慮にいれた広義でのキャリア形成を支援します。
相談者の不安を形にして安心させる
キャリアカウンセリングのもう一つの大切な役割が、相談者の漠然とした不安をハッキリさせ解決への道筋をたてることです。
職場での人間関係、将来への不安、プライベートな時間と仕事の両立など、キャリアを形成していく上ででてくるさまざまな問題や不安を具体化し、解決方法を模索していきます。
キャリアカウンセリングは仕事を見つけることだけではなく、人生におけるさまざまな問題や経験を糧に、相談者がよりよい方向に向かっていける手助けをしていくということですね。
キャリアカウンセリングに求められること
キャリアカウンセリングの役割がわかったところで、ここからは具体的にキャリアカウンセリングでどんなことをしていくのか見ていきましょう。
自分のキャリアをわかりやすくする
まずキャリアカウンセリングの最初のステップは、自分のキャリアをはっきりとわかりやすくすることです。
今まで積み重ねてきた経験や能力を、具体化していきます。
持っている資格、今まで行ってきた任務とそこから学んだスキルなどを明文化していき、自分の強みを理解していくのです。
その上で、これから描いていきたいキャリアについても相談します。
こういう自分でありたい、こういう人生を送りたいなど、まずは漠然としたものでも構いません。
そこから具体的にどういった仕事に就けば良いかなどを考えていきます。
相談者の転職活動を成功させる
自分のこれから描いていきたいキャリアがはっきりした結果、転職した方がいいという結論になることも多いはず。
キャリアカウンセリングでは転職活動が成功するように支援してくれます。
自分が今まで積み重ねてきたキャリアや能力を元に、すぐに転職活動に移れることもあるでしょう。
能力などがまだ足りなければ、具体的にどんな資格や能力があれば理想の職に転職できるか一緒に考えていきます。
転職以外の休職などのアドバイスに応える
キャリア形成=転職というイメージが強いですが、休職という選択もキャリア形成の1つです。
キャリアカウンセリングでは休職をはじめ、育休・産休、傷病手当など、そのときに最適な制度や利用できる手当についてアドバイスがもらえます。
長い人生において、休むことや自分を守るために制度を利用することも、よりよく生きるために重要なキャリア形成の一部と言えるでしょう。