【悲劇のヒロイン症候群の原因】1)自信がない

そもそもどうして「悲劇のヒロイン症候群」を患ってしまうのでしょう。
その原因の一つが「自分への自信のなさ」にあります。

自分自身に誇れるものがない、何も自慢できないと思うようになり、何かでみんなに自慢したい、自信を持ちたいと考えた結果「不幸な話なら自慢できるかも」という結論に落ち着くのが原因です。
自信がないから、誰かの幸福の話を聞きたくない、と自分の殻に閉じこもるのです。
引っ込み思案で奥手な性格の女性が、悲劇のヒロイン症候群の症状を起こしやすいともいえます。

【悲劇のヒロイン症候群の原因】2)自分に魅力がない

悲劇のヒロイン症候群の原因の一つに、自分が地味で目立たなく、魅力が乏しいのを自覚している事が挙げられます。
つまり友達と一緒にいても「どんなに着飾っても自分は地味だから目立たない」と思ってしまっているが故に、マイナ思考に陥るわけです。

目立ちたいけど、自分は目立たないから周囲に負けてしまう。どうすればいいのか、と考えた結果、「不幸な話なら目立てるかも」という結論になってしまうわけです。
人間、不幸話なら一つや二つ必ず持っています。ただそれをあえて口にしないだけです。

彼女たちの脳内には
「目立ちたけど目立てない→そうだ、不幸話なら」
「不幸話をする=みんなが同情してくれる=その会話の中心=目立つ」
というズレた方程式が完成されているのです。

【悲劇のヒロイン症候群の原因】3)我慢してきた

「悲劇のヒロイン症候群」は、なかなか甘える機会が少なかった兄弟姉妹の一番上の長女に起こりやすいとされています。その原因は何といっても「淋しい」「我慢」という負のエネルギーを溜め込んだ反動。

「お姉ちゃんだから我慢して」
「お姉ちゃんだから一人でいい子していられるわよね」

と幼少時代に両親からそう言われて、なかなか甘えられずじっと我慢してきた長女が成長し、ある程度大人になってからフラストレーションが爆発して発症してしまうのです。

誰かにかまってほしい、愛してほしい、心配してほしい、見てほしい―――という願望が原因で悲劇のヒロイン症候群を患ってしまうのです。

この場合ですと治すには、幼少時代に長女だからといって何かと我慢させない事が第一と言えます。親も大変ですが子も大変です。
もしあなたが弟妹でお姉さんが悲劇のヒロイン症候群を発症してしまった場合、ぞんざいに扱わずに些細な話も聞く接し方をするのが、治す方法として一番かもしれません。

本当は、話をまともに聞かずに「ふーん」と流してしまうのが一番ですが、兄弟というとあまりにも近い存在なので、接し方には要注意です。下手にあしらう様に聞いてしまうと、本人がその態度に怒ってさらに悪化する可能性があります。

【悲劇のヒロイン症候群】どう接すればいいの?

友人知人にもし「悲劇のヒロイン」を患っている女性がいたらどうやって接すればいいのか、接し方にいい方法があるのか、悩んでしまうところですよね。
彼女達の接し方として下記の方法が挙げられます。

悲劇のヒロイン症候群の人の心理・特徴!原因は?どう接すればいい?
(画像=『Lovely』より引用)

●話を適当に流す

他人の不幸な話って聞くたびに気落ちしてしまいます。悲劇のヒロインの彼女たちは話すたびにテンションが上がりますが、聞き手としてはたまったものではありません。そもそも悪い話を聞くとき、人間は気力と体力を消耗してしまうからです。

もし彼女たちの不幸自慢が始まったり、聞かなくてはいけない場に遭遇したら、適当に聞き流してあげましょう。
話半分で聞いているふりをして、携帯をいじっているのがベストだといえます。彼女たちの不幸話に意味なんてないのです。彼女たちはただ聞いてほしいのです。そして同情心を集めたいのです。「可哀想」と言ってほしいだけなのです。
適当に携帯をいじりながら「ふーん可哀想だったな」「そうだね」「あーよしよし」と言うだけでいいでしょう。
「この人に話しても意味がないわ」と相手が思うようになったら大成功です。

●本気にせず、関わらない

どうしても彼女たちと接しなくてはいけない場合の接し方として、「あまり関わらず、なるべく距離をとる」のが理想と言えます。

プライベートで二人っきり、その時に親身になって話を聞いてしまうと、悲劇のヒロインを患っている女性にとっては「なんでも話せる人」「話を聞いてくれる人」という認識になるのです。

そして頻繁に声がかかったり、何かと名前を出されてしまいます。もしその時に面倒くさがって距離を取ってしまえば「あの子に避けられてるの」「意地悪されたのよ」と彼女たちの「不幸話」の恰好のネタになってしまいます。それは避けねばなりません。せっかく距離を取った意味がなくなってしまいます。
もし近くにそういう女性がいるときの接し方は「関わらない」事が一番です。