妊娠中の体重管理もかなりきびしくて…
さらに、澄子さんの赤ちゃんが逆子になった時も、その女性医師はそっけない態度だったようです。
「なにがなんでも逆子は治したかったんです。そこで逆子を治すために鍼灸治療をしてもいいか聞いた時も、“意味がないのでやらなくても一緒よ”って、現実的すぎるアドバイスをされました。もう少し言い方があるんじゃないかなって……。妊娠中の体重管理もかなり厳しくて、食べすぎよりも身体を動かさないことを注意されました。
多分、同性だから多少言いすぎてもわかってもらえるっていう信頼があるのかもしれません……」
通院が終わった今でも、澄子さんはたまにその女性医師を思い出すそうです。
「思い返せば、あれだけの患者さんを診察しなければならないので、わかりやすく結論から先に伝えていたのかもしれません。ただ妊娠中はみんな少しのことでナーバスになりやすいので、自分も妊娠中や育児中の女性と話す時はわかったようなことを言って相手を傷つけないように、気を付けようと思いました」
サバサバしたふるまいに悪気がなくても、人によっては冷たく感じてしまうこともあるのですね。今回の女性医師も言っていることは間違っておらず、職務としてはまっとうしているともいえますが、こればかりは、相性もあるのかもしれませんね。
―シリーズ「女性から受けたツライ仕打ち」―
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<文/池守りぜね イラスト/朝倉千夏> 池守りぜね
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