信頼していたり、頼りにしている相手から冷たい言葉を吐かれると、想像以上に傷ついてしまうもの。
※イメージです(以下、同じ)
友達同士の冗談ならば、笑って許せることもありますが、妊娠中などいつもよりもセンシティブになっていると、ついその一言が気になってしまうケースもあります。今回は、ある女性が妊娠中にツライと感じたエピソードを紹介します。
女医しかダメという夫のため、女性医師がいる産婦人科に
今回お話を聞いたのは主婦の澄子さん(仮名・34歳)。彼女は昨年の7月に出産しました。
「夫とずっと子どもが欲しいと話していたので、妊娠がわかった時は嬉しかったのですが、夫がどうしても診察や出産は女性医師が良いって言うんです。産婦人科に勤務している女医さんを探すのは結構大変でした。
新しくてきれいな病院が良かったのですが、女医さんがいることが優先だったので気に入った病院も選べませんでした。しかも私のように女医を希望している患者さんが多いと3時間待ちは当たり前で、いつも通院日は憂鬱になっていました……」
妊娠中の健診が苦痛だったという澄子さん。澄子さんを担当している女医は、40代後半くらいの方でした。
「妊娠中わからないことを質問をしても知識も豊富で、診察も堂々としていて安心できました。でも、体重管理などにも厳しかったので、同じ産婦人科に通うプレママ友からは“あの先生は厳しい”と、評判がやや悪かったんです……」
エコーで思わず「痛い!」と言うと…
澄子さんが通院していた産婦人科は、出産を希望した時に担当医が決まって、その医師が出産、産後健診などすべて担当するようになっていました。
「1年以上は同じ先生に診てもらうことになるので、本当はもっと病院も探せばよかったと、あとで思いました。妊娠中は経腟に器具を入れるエコー検査もあったのですが、緊張しているせいか器具が入る時に痛くて、思わず“痛いっ”と言ってしまったことがありました。でも先生は“大丈夫です”っていう一言だけで冷たい反応でした。一度、代理で診察してくれた年配の男性医師は“痛かったらごめんね”と言ってくれたので、違いに驚きました……」
女性医師は厳しいともちろん一概にはいえませんが、澄子さんは学生時代のある出来事を思い出してしまったといいます。
「よく学生の頃に、生理痛で体育を休もうとすると、学校の先生から“生理は病気じゃありません”みたいに言われたりしました。めまいとか、立ちくらいみなどの体調不良を先生に伝えても、“あなたくらいの年齢の女性が集まれば、みんなそうです。どこか調子悪いところあるわよ”って冷たく言われたんです。確かにそうだよな……っていうのもあって、それ以上聞き返せなくて」