日本最古の足利学校をはじめ、国宝の鑁阿寺(ばんなじ)など、名所旧跡の多い足利市。1番人気のあしかがフラワーパークは世界中から注目を集めていますが、他にも、楽しい街歩きやパワースポットなど、魅力一杯の足利をご紹介します。
【1】足利学校
足利学校は日本で最も古い学校と言われ、宣教師フランシスコ・ザビエルによって「日本国中最も大にして、最も有名な坂東の大学」と紹介されたことにより、世界に知られることとなりました。今では足利市を代表する観光名所で、2015年には日本遺産に指定されています。
入徳門・学校門・杏壇門と3つの門をくぐると、孔子座像を祀った「孔子廟」があり、池と築山でなる美しい築山泉水式庭園も広がっています。
再建されているのは、当時のほんの一部ですが、日本の学校教育が始まったその礎を垣間見ることができる施設です。
【2】松村写真館
足利学校から鑁阿寺に向かう道で立ち寄って頂きたいのが、松村写真館。
映画『八日目の蝉』や『今日、恋をはじめます』のロケも行われたそうで、店主が親切に招き入れてくれます。昔の写真館の佇まいそのままで、ロケ現場としても貴重な場所となっています。
【3】松村記念館
松村写真館の次に立ち寄りたいのが、大正14年に建てられた松村記念館。
この近辺一帯の庄屋様だったということで、敷地は約100坪。現在は、記念館として開放され、イベントスペースとしても利用されています。
家の中には地下1階、地上2階の3層構成の内蔵があり、伊藤博文の書や、東郷平八郎の書、原敬の手紙など、そうそうたる方々の関連品や、歴史的にも貴重な陶磁器などを拝見することができます。
【4】鑁阿寺(ばんなじ)
市民には「大日様」と呼ばれ親しまれている鑁阿寺は、気持ち良さそうに鯉が泳ぐ堀に囲まれたお寺で、大日如来を本尊とする言宗大日派の本山です。
寺の建つ敷地は足利氏の邸宅跡で、国の史跡に指定されています。樹齢650年の大銀杏は市の天然記念物にも指定されており、縁結びのご利益もあるそうです。
【5】大門通り
鑁阿寺の前からまっすぐに伸びるのが大門(だいもん)通り。通り沿いには、先述した松村写真館をはじめ、広場には足利尊氏公の銅像もあります。他にも街歩きが楽しい、手焼きせんべい店や、アンティークショップなどが点在しているので、散策にもぴったり。
ほかには詩人の相田みつお氏が懇意にしていたという蕎麦屋や、安政5年に建てられたという木造の蔵・茂右衛門蔵(もえもんぐら)など、立ち寄りスポットがたくさんあります。
【6】劇場通り
数々の映画のロケ地になっている旧足利東映プラザがある通りで、1999年に劇場が閉館してから、時が止まった状態で残されています。お店などはないのですが、ツタが絡んだ映画館の前に立つとノスタルジックな世界が広がります。
【7】まちなか遊学館
足利の歴史や文化にふれる施設として、平成15年にオープンしたまちなか遊学館。足利の伝統産業の展示や各種観光情報の展示も行っています。また、足利の織物・足利銘仙(めいせん)を中心とした着物の着付け体験(有料)もできるので、着物で街を散策するのも楽しそうです。