雨に輝く紫陽花は、限られた季節だけのお楽しみ。城跡に咲き乱れる紫陽花を愛で、なかがわ水遊園で川の生き物たちと戯れ、最後は歌川広重の浮世絵の世界に迷い込む1日を過ごしてみませんか?世界的建築家・隈研吾氏設計の建物の美しさにも感動です。
「黒羽城址公園(くろばねじょうしこうえん)」で紫陽花を楽しもう
この公園は、黒羽藩一万八千石を治めた那須の支族・大関氏の黒羽城があった場所です。現在お城はありませんが、土塁や空濠(からぼり)が残されており、当時のおもかげを残しています。晴れていれば、本丸跡から日光連山を一望できます。
本丸跡やお堀の斜面を覆い尽くすように、たくさんの紫陽花が咲き乱れる様は圧巻の一言。間近に紫陽花を愛でられる場所、橋の上から眼下に広がる紫陽花を楽しめる場所、両側に咲く紫陽花の中を歩ける場所と、様々なシチュエーションで楽しめます。
例年、6月下旬から7月上旬には紫陽花まつりが開催され、多くのファンが訪れます。開催中はライトアップも行われるので、昼間とは違った景色も広がります(2020年は紫陽花まつりの中止が決定)。
黒羽城址公園へのアクセス
- 西那須野塩原ICから車で30分
- 矢板ICから車で40分
芭蕉の足跡をたどる「芭蕉公園」
城址公園には、松尾芭蕉の足跡をたどれる散策コースが整備されています。芭蕉は『奥の細道』の旅で、弟子の曾良(そら)と共に黒羽に一番長く滞在したと記されています。14日間にわたって周辺を散策し、多くの句を残しています。
近くには「黒羽芭蕉の館」もあり、館の前には芭蕉と曽良のブロンズ像が立っています。館内では、芭蕉に関わる資料と、藩主大関家の資料を見ることができます。
黒羽芭蕉の館の概要
- 開館時間:午前9時~午後5時
- 休館日:毎週月曜日(祝日のときは翌日)、年末年始
- 料金:大人300円 、小人100円(小・中学生)
- アクセス:西那須野塩原ICから車で35分、矢板ICから車で40分
「なかがわ水遊園」で川の生き物たちとふれあおう
栃木県唯一の水族館である「栃木県なかがわ水遊園」では、300種2万尾もの生き物たちと出会うことができます。他の水族館では類を見ない「川の生き物たち」に特化した施設で、県内を流れる那珂(なか)川から南米のアマゾン川、サンゴ礁の海まで、大小様々な水槽が存在します。
中でも、400トンの巨大水槽を使って再現されたアマゾン大水槽では、巨大ナマズにピラニア、アマゾン最大の巨大魚ピラルクーまで、個性豊かな魚たちが大迫力で迫ってきます。
他にも、カメやザリガニなどを手に取って観察できるタッチング水槽や、水族館の裏側を探険するバックヤードツアー、工作や料理を体験できる各種教室などもあり、小さな子も楽しめる工夫が一杯です。
また館内のアマゾンカフェでは、アマゾンの巨大魚ピラルクーを使ったメニューもあり、日本でここだけの味を楽しめます。臭みもなく、美味しく味付けされていますので、一度お試しください。
なかがわ水遊園の概要
- 開館時間:午前9時30分~午後4時30分
- 休館日:毎週月曜日(祝日の場合は翌日)、毎月第4木曜日(祝日の場合は開園)
- 料金:大人650円、小・中学生250円、幼児無料
- アクセス:西那須野塩原ICから約45分