【8】USUI AKIKO GALLERY/旧金谷レース工業株式会社事務所
ベーカリーカフェ・レンガの建物左手には、もう一棟の建物が併設されています。ここは、金谷レース工業株式会社の事務所部分で昭和初期に建設されたもの。内部をできる限り当時のままで保ち展示されているので、在りし日の雰囲気が感じられます。現在は、ラグジュアリータイツの製作販売ショップになっています。近年の桐生は、こうしたオリジナルのファッションブランドを、起業する若者が多いことでも注目を集めています。
【9】一の湯
当時は織物工場が隣接しており、その従業員専用の浴場でしたが、現在は近隣住民の為の銭湯になり、現在も営業中。大正時代からの創業で、100年を超えるそうです。
【10】平田家住宅旧店舗・旧店蔵
以前は雑貨商から染料、生糸を扱う商店でしたが、戦時中に廃業しています。現在は、入り口がサッシ戸に変えられていますが、店舗と蔵が本町通りに面して建つ、典型的な店蔵造りの建物です。しかし、この地域では店蔵造りの建物は少数だそうです。
【11】天然染色(そめいろ)研究所
店頭に飾られた鮮やかな色合いの糸が目を引くのは、築100年の古い穀物蔵を改装して運営されている「天然染色(そめいろ)研究所」。所長さんは、40年以上染色のお仕事をされているそうです。こちらでは、桐生織物を使って草木染めや、手織(初心者)も学べます(要予約)。
手がすいている時なら、敷地の奥も案内して頂けるかもしれません。ここでは、ドラマの撮影も行われたそうで、趣のある路地が敷地内にあって驚きです。
【12】森合資会社・森家住宅石蔵
研究所の左手が、森合資会社の事務所部分。事務所は1914年(大正3年)の建築で、当時の姿のまま現在でも事務所として活用されています。白磁タイル張の洋風建築は、どことなくオリエンタルな大正期の雰囲気を醸し出しています。
【13】無鄰館/旧北川織物工場
無鄰館とは、1841年(天保12年)に創業した旧北川織物の工場、事務所、蔵など施設群の総称です。それぞれ大正5年から大正10年かけて建設されたもので、現在は、若い芸術家たちの制作・居住の場、またイベントスペースとして活用されています。裏側にまわると、のこぎり屋根の工場跡もみられます。
【14】桐生歴史文化資料館
小さなスペースですが、桐生の歴史と文化にかかわる資料等が常設展示されています。様々な企画展も開催され、伝建地区に関する案内や、各種パンフも揃っているので、桐生の町歩き前に立ち寄ると便利です。
【15】花のにしはら/旧書上商店
旧書上商店はこの地区最大の織物買継商で、この一帯に店舗や蔵、居宅が連なっており、その離れには、作家の坂口安吾(1906年-1955年)に部屋を提供していました。坂口は亡くなるまでの晩年の3年間をこの桐生で過ごしたそうです。戦後倒産してからの建物群は分割され、多くの人の手に渡りましたが、本店だった部分は現在、生花店となっています。
最後に
わたらせ渓谷鉄道と合わせての観光、または日光などへ向かう途中で桐生に立ち寄った場合などに、ご覧いただける観光スポットをご紹介しました。外観見学が多いことと、自転車で移動しているので、食事込みでも、およそ3時間弱で周れます。
桐生市出身の女優・篠原涼子さんの、まるでファッション雑誌のような観光ガイドブックが大きな話題となっていて、観光客アップにつながっているそうです。桐生を訪れたら、もれなくゲット!ですね。
提供・トリップノート
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