主演の『極主夫道 ザ・シネマ』が6月3日に公開され、放送中の日曜劇場『マイファミリー』(TBS系)でも重要な役どころを演じている玉木宏。今年42歳を迎え俳優歴はなんと24年になり、社会派からコメディまで幅広い作品に出演し、多くの役を演じてきました。
(画像:『極主夫道 ザ・シネマ』公式サイトより)
極道×コメディで更なる新境地を開いた玉木の過去出演作を振り返りながら、彼の魅力やおすすめの作品についてご紹介します。
『極主夫道』撮影中はストイックに肉体改造
『極主夫道』は、おおのこうすけの同名コミックが原作。数々の伝説を残した最凶ヤクザの龍(たつ)が、キャリアウーマンの美久(川口春奈)との結婚をきっかけに極道から足を洗い、専業主夫道に邁進していく物語です。
玉木宏は、同じく漫画原作のドラマ『のだめカンタービレ』でドS・千秋様を完全に再現したことでも有名ですが、『極主夫道』においても高い再現度で原作の世界観を表現しています。舞台挨拶で、原作の龍に近づくために筋トレをして肉体改造を行ったと語り、撮影中は1日1.2kgの鶏むね肉をほぼ毎日食べていたという発言が話題を集めました。
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この作品での玉木はとにかく大真面目に主夫をしているのがポイント!風貌や言葉遣いは極道そのものでも、愛する妻と娘・ひまわりのために一生懸命なのです。変顔やボケる姿も話題になりましたが、深刻な表情(考えているのは家事のことですが)や、凄んだり戦ったりするシーンは、やはり玉木の男の色気がムンムン!映画では、カーチェイスなどの派手なアクションも披露しているとのことで、鍛え上げられた肉体美が堪能できることでしょう。
ここ数年で一気に増した、玉木宏の渋み
一方、日曜劇場『マイファミリー』で演じているのは、主人公・鳴沢温人(二宮和也)を執拗に追及する刑事。本作しかり、最近はよく刑事を演じている印象の玉木。『盗まれた顔~ミアタリ捜査班~』(WOWWOW)、『キャリア~型破りの警察署長~』(フジテレビ系)でも刑事の役。そして、昨年放送された『桜の塔』(テレビ朝日系)では、キャリア組で警察トップである警視総監を目指す野心家の刑事を演じました。有能な刑事としての一面だけでなく、父の死の真相を追い復讐を企てている、という役どころ。仕事中なのにお酒をあおる様は…男の色気たっぷりでした。
(画像:テレビ朝日『桜の塔』公式サイトより)
また、『極主夫道』と違ったシリアスな“裏社会の男”を演じたのが、『竜の道 二つの顔の復讐者』(関西テレビ制作・フジテレビ系)。高橋一生演じる弟と共に、両親を死に追いやった男への復讐計画を企てる役どころで話題となりました。
若い頃はひょうきんな役や、頼りない人物を演じることも多かった玉木ですが、ここ数年で一気に渋さを醸し出すようになったかと。2021年の大河ドラマ『青天を衝け』(NHK総合)で演じた砲術家・高島秋帆(しゅうはん)も、短い登場シーンながら印象的でした。 そして6月5日にはいよいよ第9話…佳境を迎えている日曜劇場『マイファミリー』においても、まだまだ玉木が重要な役割(いっそ実は犯人とか?!)を担っているのではないかと期待してしまいます。