結婚を機に下ネタ混じりの会話はパワーアップ

 下ネタスイッチが入るとき以外は優しく気遣ってくれ、自分の両親も大切に思ってくれる彼。そんなところが好きだったゆきこさんは、貴久さんからプロポーズされ、結婚を決意します。

「結婚したら毎日一緒にいることになるので、恋人時代よりも性的欲求が落ち着いて、下ネタの頻度も低くなるだろうと思っていました」

 ところが、ゆきこさんの予想に反して、貴久さんの下ネタはエスカレート。恋人の頃に比べ、日常会話にさらに頻繁に卑猥な下ネタを入れ込んでくるようになりました。

 ゆきこさんが特に不快に感じたのは、何気なく漏らしたうめき声をからかわれたこと。

「朝、起きて伸びをする時にベッドの中で『んー』と言ったら、『なんで朝からひとりで感じてるの? 欲求不満なの?(笑)』と言われて……。どうしてそんな発想になるんだよって、うんざりしました」

朝起きたら夫が服の中をガザゴソ……

夫婦喧嘩 日々の中で繰り返される下ネタに嫌気がさしたゆきこさんは、いつしか夫と会話を避けるようになりました。

「結婚してしばらくの間は下ネタを言われたら『嫌だ』とか『なんでそんな話になるの?』と伝え、なんとか普通の会話ができるようになれたら……と私なりに努力していました。でも、一方的な努力だけでは、夫婦の会話を変えることは無理って思って、夫を避けるようになりました」

 すると、貴久さんはまさかの行動をとり始めます。ある朝、ゆきこさんが目を覚ますと、ルームウェアのトップスがまくられており、胸のあたりには貴久さんの手が……。驚いたゆきこさんが『やめて。怖い!』と言うと、貴久さんは『夫婦なんだし、触るだけだからいいじゃん。最近、そっけなくて寂しかったし』と謎の言い訳。

「一瞬、頭に離婚がよぎり、AVの見過ぎだよと突っ込みたくもなりました。謝ってくれないことにモヤモヤしましたし、夫婦であっても私の体は私のもの。許可なく触ってほしくありませんでした」