格安物件は、住宅費を節約しながら田舎暮らししたい方に最適です。しかし、トラブルを未然に防ぐためにも、格安物件のデメリットについてもきちんと確認することが大切です。この記事では、田舎での格安物件の探し方と注意点について解説していきます。

田舎暮らしで格安物件を手に入れる方法

格安物件で田舎暮らし!格安物件の探し方や注意点を紹介
(画像=『移住支援.com』より引用)

格安物件に住むことで、経済的に田舎生活を楽しむことができます。以下は、田舎で格安物件を入手する主な方法です。

・移住先の自治体に相談する
・移住先の空き家のオーナーに話をする
・空き家バンクを活用する

移住地によっては、多種多様な方法で格安物件を探すことができます。情報収集を徹底し、理想の格安物件をゲットしましょう。それでは、各項目について解説していきます。

移住先の自治体に相談する

格安物件で田舎暮らしをしたい方は、移住先の自治体に問い合わせるのがおすすめです。自治体は、市町村内の情報を常にアップデートしています。格安物件に関する最新の情報を得られるので、効率良く物件を探したい方に最適な方法です。また、自治体によっては、移住検討者向けの相談窓口を設けているケースもあります。自身の希望条件を基に具体的なアドバイスをもらえるので、スムーズに格安物件を見つけることができます。

移住先の空き家のオーナーに話をする

購入したい格安物件の候補を絞っている場合、空き家のオーナーと交渉することが可能です。価格、間取り、立地、築年数などの条件を再度確認し、物件の見学予約を入れましょう。事前に気に入った物件を決めていても、「下見してみたらイメージと違った」「写真よりも古めかしい雰囲気の家だった」といった理由で購入を見送るケースは多々あります。オーナーと直接話をする際は、他にも所有している格安物件があるか否かを確認してください。

複数の格安物件を所有している場合は、できるだけ多くの物件を見せてもらえるように事前交渉するのがポイントです。複数の物件を視野に入れて探せるので、お気に入りの一軒を見つけやすくなっています。

空き家バンクを活用する

格安物件を見つける方法に、空き家バンクの活用が挙げられます。空き家バンクとは、自治体が主体となって運営している空き家活用システムです。移住地で空き家となっている住宅を有効活用するために作られた制度で、希望者は空き家を貸借・購入することができます。特に移住支援に力を入れている自治体では、多彩な種類の空き家物件を取り揃えています。物件はホームページからチェックできる仕組みになっており、価格、間取り、築年数、周辺施設などの情報も閲覧可能です。

現地に足を運ぶことなく物件の詳細を確認できるので、遠方に住む移住検討者でも使いやすいというメリットがあります。自治体が運営する空き家バンクは、営利目的ではありません。あくまで空き家の所有者と取得希望者を繋ぐことを目的としており、仲介手数料なども発生しない仕組みになっています。不動産業者を利用するよりも安く空き家を購入できるので、移住にかかる経費を最小限に抑えたい方に最適です。

また、自治体によっては、空き家バンクで物件を取得した移住者に対して補助金の支給を行っています。補助される対象は自治体によって異なり、取得費用、リフォーム費用、改修費用などさまざまです。住宅取得にかかる経費を大幅に下げることができるので、事前に支援内容を確認しておくのがポイントです。

田舎暮らしで格安物件を選ぶ際の注意点

田舎エリアでは、さまざまな格安物件を見つけることができます。しかし、物件の安さのみを優先した場合、後々トラブルに繋がる恐れもあることを覚えておきましょう。田舎暮らしで格安物件を購入する際は、以下の3点に注意してください。

・格安物件を購入してもリフォームやメンテナンスにお金がかかる
・固定資産税がかかる
・何か訳ありの可能性がある

住宅は、購入して終了ではありません。購入後にリフォーム・メンテナンスが必要になるケースがあるほか、固定資産税の支払い義務も発生します。また、低価格帯の物件には、何か事情が隠されている可能性があることも忘れないようにしましょう。それでは、詳細についてチェックしていきます。

格安物件を購入してもリフォームやメンテナンスにお金がかかる

田舎エリアで格安物件を購入する際は、リフォームや維持費などにかかる経費を考慮することが大切です。築年数の古い空き家は、格安料金で販売されているのが一般的です。しかし、キッチンやトイレを含む水回りの汚れ、床材や外壁の劣化、雨漏り、白アリ被害など、さまざまな問題を抱えているケースも多くなっています。地域によっては断熱リフォームや二重窓の設置が必要になる場合もあり、リフォーム費用が高額になるという問題に直面しがちです。

せっかく格安で物件を購入しても、リフォーム出費がかさんでしまっては意味がありません。格安物件を購入する際は、購入後にリフォームすべき点をリストアップするのがおすすめです。リフォームにかかる経費を事前に割り出せるので、最終的な出費を明確にすることができます。また、築年数の新しい空き家を入手する際は、メンテナンスにかかる費用を確認するように心掛けてください。

移住先の気候や住宅の立地によっては、カビ、塩害、腐食などの被害を受けやすい場合もあります。数年単位でメンテナンス作業が必須となるケースもあり、維持費が高額になりがちです。購入費が格安であっても、リフォームやメンテナンスにお金がかかる物件は多く存在しています。購入した後のことまで踏まえて、長期的な視点で安く住める住宅を選ぶようにしましょう。

固定資産税がかかる

一戸建て住宅を購入する場合、固定資産税を支払う義務が発生する点に注意しましょう。住宅にかかる固定資産税は、状況や条件によって異なります。立地、築年数、地価、建築素材などが基準となるものの、3,000万円程度の住宅で月々1万円の固定資産税額が相場です。格安物件を取得する際は、固定資産税額を事前に計算するのがおすすめです。固定資産評価額×税率で計算できる仕組みになっているので、購入後の固定資産税額を確認してみましょう。

住宅を所有するということは、固定資産税額を支払い続ける必要があるということです。固定資産税額が高額な場合、結果的に住宅費が高くなってしまいます。長期的なスパンで支払い続ける必要があるので、固定資産税額を踏まえて物件購入を行いましょう。

何か訳ありの可能性がある

格安物件を選ぶ際は、訳あり物件に注意してください。格安で販売されている住宅は、立地や築年数などのデメリットを抱えているのが一般的です。そのため、好立地・好条件にもかかわらず価格が安い住宅は、訳あり物件である可能性が高くなっています。訳あり物件とは、以前に事故、事件、火事といった問題が発生した住宅のことを指します。

そのほかにも、違法建築の住宅であったり、再建築不可であったりと、訳あり物件の事情はさまざまです。後悔を未然に防ぐためにも、格安で販売されている理由を明らかにしてから購入に踏み切りましょう。尚、訳あり物件の場合、契約書に「告知事項あり」と記載されている傾向にあります。詳細を事前にしっかりと確認し、納得のいく格安物件を見つけてくださいね。