住宅に関する移住支援制度のある自治体を3つ紹介

田舎暮らしの物件を探すコツは?探し方や支援制度のある自治体を紹介
(画像=『移住支援.com』より引用)

田舎暮らしを始める際は、自治体が実施する移住支援制度を確認しましょう。住宅に関する移住支援も多く、経済的負担の少ない田舎暮らしを楽しめます。以下は、住宅関連の移住支援制度を持つ自治体3つです。

・山形県遊佐町
・滋賀県彦根市
・福岡県桂川町

各自治体の特徴や支援内容を比較し、自身にとって暮らしやすい移住地を見極めてください。それでは、各自治体について紹介していきます。

山形県遊佐町

遊佐町は、山形県最北端の自治体です。町内には鳥海山、庄内砂丘、月光川があり、住むエリアによって異なる自然環境を楽しめます。また、「中山河川公園桜祭り」「吹浦祭り」「戴邦碑祭」「ゆざ町鱈ふくまつり」をはじめとする祭りの多い自治体となっているため、地元住民との交流を深めながら田舎暮らしを満喫したい方に最適です。出産祝い金の支給、18歳以下の子どもの医療費や第3子以降の保育料が無料になる制度が施行されており、子育て世帯にとって住みやすい点もポイントです。遊佐町が実施する住宅関連の移住支援制度は、以下のようになっています。

定住住宅取得支援金
中古住宅や建売住宅を取得した移住者に対して、かかった費用の12%を支給する制度です。上限は140万円となっています。

遊佐町住宅リフォーム資金利子補給制度
移住するにあたってリフォーム、改修、再生可能エネルギー設備の導入工事を行った場合、金融機関で借りた資金の一部を遊佐町が負担します。利子補給額は、年間で2.5%以内です。

遊佐町再生可能エネルギー設備導入事業費補助金
太陽光発電設備、木質バイオマス燃焼機器、太陽熱利用装置、地中熱利用空調装置などの再生可能エネルギー設備を住居に設置した場合、設備導入にかかった経費の一部が補助されます。補助額は、太陽光発電設備が出力1kwあたり3万円、木質バイオマス燃焼機器が経費の3分の1以内で上限5万円、太陽熱利用装置が経費の10分の1以内で上限2万5千円、地中熱利用空調装置は経費の10分の1以内で上限10万円です。

遊佐町が実施する支援制度は、住宅の質を高めることを目的としている点が特徴です。リフォーム、改修、再生可能エネルギー設備の導入など、快適な住宅づくりに繋がる支援制度が充実しています。取得した物件を自分好みに改装したい方は、遊佐町への移住を検討してみてはいかがでしょう?尚、各支援制度には、細かい条件が設けられています。事前に詳細を確認し、自身の状況と照らし合わせることが大切です。

滋賀県彦根市

彦根市は、滋賀県北東部に位置しています。国宝・彦根城のある自治体として知られており、趣深い城下町の雰囲気が味わえます。文化資産が多いイメージの彦根ですが、琵琶湖、彦根山、芹川などの自然に恵まれたエリアでもあります。四季折々の風景を楽しめることから、自然と調和した田舎暮らしをしたい方におすすめです。

また、市内にはショッピングモール、郵便局、病院、銀行、学校などもあり、生活しやすい点もポイントです。程良い田舎暮らしができるので、「ずっと都会に住んでいたから田舎過ぎる場所で暮らすのは不安」「生活に必要なものが全部揃っている田舎に住みたい」という方でも安心して暮らせる環境が整っています。

住宅取得費補助金
長浜市、米原市、愛荘町、豊郷町、甲良町、多賀町以外の地域から彦根市へ移住して住居を取得した場合、取得にかかった経費の10分の1相当額が50万円の上限で補助されます。ただし、事前に移住相談を行うことが必須となるほか、取得日、家族構成、年齢などが条件となるため注意が必要です。

移住者向けの住宅ローン
彦根市への移住者を対象に、専用の住宅ローンシステムを設けています。移住計画書を提出することで、勤続年数が1年に満たない場合でも住宅ローンを組めるという特徴があります。

彦根市結婚新生活支援補助金
結婚を機に彦根市へ移住してきた新婚夫婦に対して、住居費、リフォーム費用、引越し費用を補助する制度です。受給対象は夫婦ともに39歳以下の移住者で、1世帯につき30万円が支給されます。尚、夫婦の年齢が29歳以下の場合、支給額は60万円になります。

彦根市では、移住者向けの住宅ローンシステムが用意されています。勤続年数に問わず住宅ローンを組めることから、移住後に好きなタイミングで住宅を取得できる点が特徴です。ローンに関する不安を抱えている方は、移住候補地に彦根市を加えてみてはいかがでしょう?

福岡県桂川町

福岡県桂川町は、人口1万2,000人ほどの自治体です。青々と茂る木々や美しい河川が魅力の桂川町ですが、県庁所在地の福岡市からは電車で30分強の立地となっています。都市部への通勤や通学に便利というメリットを持つことから、「利便性も兼ね備えた田舎で暮らしたい」「田舎暮らしには憧れるけど、就職や教育の機会を減らしたくない」という方におすすめのエリアです。また、桂川町は、古墳の町としても知られています。国の特別史跡である「王塚古墳」や「王塚装飾古墳館」があり、歴史文化が息づく環境で田舎暮らしを楽しめます。年間を通して温暖な気候となっているので、小さな子どもがいる世帯やシニア世代にとっても暮らしやすい自治体です。

結婚新生活応援事業
若い世代が桂川町に移住した場合、物件の取得や引っ越しにかかった経費の一部が補助されます。補助額は、夫婦ともに29歳以下の世帯で最大60万円、夫婦ともに39歳以下の世帯で最大30万円です。

戸建て住宅取得・移住定住奨励記念品の贈呈
住宅を取得した移住者に対し、翌年分の固定資産税と同額分の商品券や桂川町特産品等が支給される制度です。上限は10万円で、商品券は町内の商店等で利用可能です。

浄化槽設置補助金支給
取得した住居に合弁処理浄化槽を設置する場合、かかった経費の一部が補助されます。補助額は、5人槽で332,000円、6~7人槽で414,000円、8~10人槽で548,000円です。

住宅ローン金利優遇
地元金融機関で住宅ローンを組む移住者に対し、住宅ローン金利の優遇率が0.1%以上になる制度です。対象となる地元金融機関は、飯塚信用金庫、北九州銀行、西日本シティ銀行を含む8行です。

桂川町では、若い世代を対象とした移住支援を行っています。また、固定資産税の負担軽減に繋がる支援もあり、経済的メリットの大きな自治体です。桂川町の移住支援制度が気になる方は、ホームページに記載されている条件等を確認してみましょう。

まとめ

田舎暮らしの充実度を高める上で大切なことは、自身に合う物件を選ぶことです。田舎エリアで物件を探す方法やコツを押さえて、住み心地の良い住居を見つけましょう。また、自治体が実施する移住支援制度を活用した場合、よりスムーズに田舎暮らしをスタートさせることができます。住居に関する移住支援内容を確認し、快適かつ経済的に田舎暮らしを楽しんでくださいね。


提供・移住支援.com

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