ジューンブライドという言葉もあるように、6月は結婚式のシーズンです。人生の門出を祝う結婚式ですが、男女の恋愛トラブル、そして家族や親戚が浮き彫りになるできごとも…。そこで、女子SPA!が取材してきた結婚式をめぐる悲喜こもごもな体験談から、人気記事の一部を再録します(初公開2017年7月9日、情報は掲載当時のものです)。 ============= 新婦の夢の集大成、人生の大舞台である結婚式。しかし、普段そういった立ち位置に慣れていない女性が、照れ隠しのあまりにとんでもない「ドン引き」結婚式を企画してしまうことがあるようです。
OLのS子さん(35歳)は、数年前に出席した同僚のM美さんの結婚式で、そんな「ドン引き」を体験した一人。
お笑いキャラの女性がしぶしぶ式をあげることに
「M美はとっても明るくてイイ子なんですけど、ぽっちゃり系でそんなに可愛い方ではなかったんですよ。だから普段は飲み会でもお笑いキャラに徹してて、男性社員からも『ブスだなおまえ~』みたいなイジられ方をされても笑って返せるタイプ。
だから結婚するって報告を受けた時には本当に驚きました。周りには言ってなかったけど、学生時代から付き合ってる長い彼氏がいたようなんです」
周りからチヤホヤされたりするのに慣れてないM美さんは、会社で「式はともかく披露宴は絶対にしない!」と宣言。「飲み会でご祝儀代わりにオゴってよ!」なんて言うくらい、結婚式に興味がないようでした。
しかし、そうは問屋が卸さないのが結婚式の怖いところ。M美さん、婚約者のD介さんの親から「親戚縁者に失礼にあたる!お金を出すから結婚式と披露宴を挙げて欲しい!」と懇願されたそうです。
「M美は本当に嫌がっていて、だいぶ抵抗したみたいですが『M美が納得いくようにしていいから、とにかく挙げてくれ!』との義両親の言葉に折れたみたいですね。すごく暗い顔をして招待状を渡してきたんですが、ある時期から『一生に一度のことなんだし、私のしたいようにする!』と逆にやる気を漲らせ始めたんです」
「楽しい式にしたい」宣言でイヤな予感が
そして披露宴の当日。司会者からの「新婦は、今日は笑顔でいっぱいの楽しい式にしたいと語っていらっしゃいました」というアナウンスで、S子さんはイヤな予感がしたそうです。
新入社員の時の一芸披露で全身肌色タイツで「そんなの関係ねぇ!」をやったり、忘年会でビキニ姿で「安心してください、履いてますよ」をやったり……嬉々として汚れ役を引き受けていたM美の姿がよぎったのだそうです。そして、その予感はまさに的中しました。