仕事相手の付き人担当の女性がマリッジブルーで…
講演会などの仕切りをするイベント業のYさんは「講演会のために毎週、打ち合わせをしていたんですが、(イベントで講演してくれる相手に)付き人的な女性がいて、その方が2カ月後に結婚式を挙げるとかで…。マリッジブルーって言うんですかね? メンタルも落ち着かない感じだったんですよね」とYさん。
付き人なのに、たいした仕事もせず、よく打ち合わせにも当日欠席したり、遅れてきたりとだいぶ結婚式で頭がいっぱいになっていたそうです。
「最初は、イベントと時期的にかぶっていて大変そうだな~。なんて同情していましたが」と、あくまで他人事として傍観していたYさん。
付き人女性の愚痴は日増しにひどくなりました。「すべて自分たちでやるって言うんで、二次会とかも自分らで店を決めてたようなんです。知り合いの店を借りたらしいんですが、『やばい、何人呼ばないと赤字だ!』とか平気で話すところに若干引いてましたね(笑)」と振り返ります。
明らかな人数合わせの招待
そして、式の前週を迎えた頃、仕事のミーティングをしていると、彼女の口から突然「あ! 私、Yさん呼んでなかったですよね~? 何で声かけてなかったんだろう? 来ませんか?」と白々しくお誘いを受けました。
「お茶すら一緒に行ったことのない仕事相手ですよ? まったく仲はよくない(笑)」と明らかな人数合わせに驚いたと言います。
「でも、仕事相手だし、祝い事だし、新婦から言われたんで、無下(むげ)に断れないじゃないですか…」と無理やり笑顔を作って、二次会ならと参加することにしました。
会費は男女差なく1万円、親しくない人の結婚式で、参加者にも知り合いがいないわけですから、高く感じますよね。
「どんないい店かと思ったら、ただのカフェでしたね。食事はビュッフェでしたが、費用を回収するためにスタンディングでぎゅうぎゅう。全然食べられませんでした。知人もいないから帰りの挨拶まで一言も言葉を発してません(笑)」
祝い事であっても、今度からは乗り気じゃないなら断ることを心に決めたと、Yさんは反省しているようです。費用回収の人数合わせ目的の二次会などもありますので、みなさんも距離感を見極めて、出欠は返事しましょう。
―闇系結婚式エピソード― vol.7
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<TEXT/タケダマコ イラスト/鈴木詩子> タケダマコ
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