思いがけず犯罪に巻き込まれそうになったことはありませんか? 今回はそんな危険を感じたエピソードについてfuelle編集部が取材しました。
小さな駅前のバス停で1人バスを待っていると
今から20年近く前の出来事です。高校生の私は期末試験を終え、最寄り駅からバスに乗って自宅に帰ろうと一人参考書を読みながらバス停でバスを待っていました。昼間とはいえ田舎の小さな駅前のバス停で、人目はほぼありませんでした。 目の前に軽自動車が止まり、何だろうと顔を上げると通り過ぎていきました。気にもせず参考書に視線を落とした数分後、またも同じ軽自動車が同じ場所に停車しました。見ないふりをして様子を伺っていると、1人の男性がニヤニヤしながら降りてきてこちらに近づいてくるではありませんか。車の中にはあと2~3名の人影が見え、全員若い男性のようでした。バス停の周辺には近くの大学に通う学生が多く住んでおり、おそらく大学生達だったのだと思います。 「ヤバい」と思いつつ逃げることは出来ませんでした。あと10分で到着予定のバスを逃すと、1時間以上待たなくてはならないし、何より突然逃げ出す方が恐ろしい事になる気がしたのです。 ハットを被った男性は、立って参考書に夢中の振りをしている私の横に並び、話しかけてきました。
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