東北自動車道の上り線にある羽生パーキングは、ドライブの途中に休息するだけではもったいない。わざわざ行ってみたい楽しいパーキングです。池波正太郎氏の小説『鬼平犯科帳』をもとに、鬼平江戸処という名のパーキングエリアが作られました。江戸の町並みを楽しんだり、物語から現代に飛び出した江戸グルメを頂けるのはここだけ!大道芸や夕市が開かれる日もあります。鬼平ファンはもちろん、ファンならずとも十分に楽しめるテーマ型パーキングエリア。あなたも出かけてみませんか?高速に入らず一般道からも行けますよ!
時代小説『鬼平犯科帳』早わかり
主人公は、鬼平こと長谷川平蔵。実在した火付盗賊改方(ひつけとうぞくあらためかた)長官です。時代背景は、18~19世紀前半の江戸の町。元気で温かい人々が、生き生きと暮らしている。そんな江戸を舞台に繰り広げられる勧善懲悪の物語です。
時には、密偵が出てきてドキドキしたり、人情話にホロリとさせられたり、俳優・中村吉右衛門さんが、鬼平を演じたTVドラマの熱烈なファンも多いですね。
なぜここに江戸?
江戸時代、埼玉県羽生市の隣町に、江戸の要所・栗橋関所がありました。この関所は、東海道、中山道と並ぶ五街道の一つ、日光街道に位置する関所で、約250年にわたり江戸への出入り口として、重要な役目を担ってきたのです。
そんなことから、鬼平江戸処という名のパーキングエリアとして街並みが再現され、時を隔てて蘇った現代の江戸の入り口となったわけです。
鬼平江戸処の楽しみ方
高速道路の上の江戸界隈
パーキングエリアに入ると、目の前に江戸の町並みが広がり、それだけでワクワクします。足袋問屋の大野屋に呉服問屋の近江屋と、日本橋の大店が並びます。歩いていると、ここが高速道路のパーキングだと忘れてしまいそう。
大野屋さんは東京銀座で足袋店を営む老舗で、掛けられている看板は、本物なのでお見逃しなく。
奥にも広がるお楽しみ
鬼平犯科帳に出てくる弥勒寺(みろくじ)界隈を表現した両国広小路には、見世物小屋ののぼりや江戸の植栽を見ながら休憩できる場所があり、日によっては、猿回しなどの大道芸や夕市などが行われます。殺陣や南京玉すだれなども行われるので、興味のある方は公式サイトをご確認ください。
外見だけじゃない!屋内も大満足!
屋内の町並みでは、照明によって朝・夕・夜が一定の時間ごとに訪れ、雰囲気が変わります。売り声や季節の音も流れ、江戸情緒が漂います。