保育園で働くにはどんな種類の仕事がある?

 保育園の種類って何がある?どの保育園が働きやすい?
(画像=pixabay Photo byStockSnap、『lovely』より引用)

保育園では保育士のほかにも、色々な職種・役割の人が働いています。それぞれ仕事内容は違っても、子供がのびのびと育っていくためにかかせない存在です。

ここでは、保育園で働くさまざまな人とそれぞれの仕事内容について見ていきましょう!

保育士

保育園で働く人といえば保育士ですよね。単に子どもと遊ぶだけではなく、正しい生活習慣を身につけられるよう睡眠や排せつ、衣類の着脱、食事をサポートをします。また、園内の規模によって異なりますが、七夕やクリスマスといった行事の準備や清掃業務も行います。

お迎えにきた保護者には子どもの様子や連絡事項を正確に伝えなくてはいけません。ときには子育ての悩みや相談を受けたりすることもあるので、丁寧かつ親身に寄り添った対応が必要になります。

保育補助

保育補助とは、名前のとおり保育士のサポートをする仕事です。子どもと遊ぶことはもちろん、給食やおやつの準備、身の回りの世話など、補助といっても一般の保育士の仕事とほとんど変わりません。そのため、保育士と同じく専門的な知識や経験が必要といわれています。

現在は保育士不足ということもあって、保育補助であれば保育士資格がなくても働くことが可能です。主にパートやアルバイト勤務として働いている人が多いようですね。

栄養士

栄養士も子どもの成長を支える大切な仕事です。後述する調理員と似ていますが、栄養士であれば子どもたちの献立を作成できるという点が異なります。

保育園には0歳~6歳までの子どもがいるので、それぞれの子どもたちが食べやすいよう形や柔らかさを工夫する必要があります。食物アレルギーを持った子どもには、保育士との連携を行いながら代替食や除去食を作らないといけません。

ほかにも、「食育」で幼児期から正しい食習慣を身に付けて食への関心を高めてもらうという重要な役割を担っています。

調理員

保育園の食に関わる業務として、栄養士以外にも調理員の仕事があります。最近では栄養士だけでなく、調理員が子どもたちに食育を行っているところも増えているようですね。

調理員の仕事というと、昼食やおやつ作りの調理がメインです。保育園の食事は除去食や離乳食など種類が多いので、栄養士と協力しながら調理する必要があります。子どもたちの食事が楽しくなるように、見た目を工夫したり味付けを考えたりすることも大切です。

「自分が調理した食事を子どもたちがおいしそうに食べてくれる…」何だか嬉しい気持ちになりませんか?調理員として働くには必ずしも資格は必須ではありません。栄養士の資格がなくても保育園の調理に携われるのが大きなメリットといえそうですね!

事務員

忙しい保育士をサポートするため、園に事務スタッフを配置しているところもあります。保育事務の仕事は、一般の事務職と同じく経理業務やシフト管理、電話対応、備品発注、書類作成…などです。手が回らない保育士に代わって園内の掃除や見学、訪問などの来客対応をお願いする場合もあります。

保育園の事務で働くために特別な資格はいりませんが、ワードやエクセルといったPC操作に慣れておくといいでしょう。一般の事務職と比べるとその業務量の多さに驚くかもしれませんが、園のイベントに参加したり保育補助に入ったりするところもありますよ!

保育園で働くのに必要な資格

 保育園の種類って何がある?どの保育園が働きやすい?
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子どもたちの安全を守るために、保育園にはさまざまな職種の人が働いていることがわかりました。ここからは、保育士や管理栄養士として働くにはどのような資格が必要なのか、順番にチェックしておきましょう!

保育士資格

保育士として正社員を目指す場合は資格が必須です。この保育士資格を取得する方法には2種類あります。

1つめは、厚生労働省が指定する保育士養成学校で必要な科目を履修するという方法です。こちらでは卒業と同時に資格を取得できます。最短で資格を取得したい場合は2年制の短大や専門学校、幼児教育についてより深く学びたいならば4年制の大学を選ぶといいでしょう。キャリア選択の幅を広げるという意味で、幼稚園教諭免許と併せて取得する人も多いです。

2つめの方法としては、受験資格を満たした上で保育士国家試験に合格するというものがあります。社会人の方、学校に通う時間がないという方は独習や通信講座で学ぶのがオススメです。

地域限定保育士

地域限定保育士とは、合格した地域でのみ働くことができる保育士のことです。ずっと同じ地域で働くというわけではなく、限定されるのは取得後の3年間だけ。この3年を過ぎれば一般的な保育士と同じとみなされ、全国各地の保育園で働くことが可能になります。

地域限定保育士の試験内容や受験資格は、通常の保育士試験と変わりありません。一部の地域でしか試験が行われていないのですが、全国問わずどこに住んでいても受験することができます。

ポイントとしては、地域限定保育士試験で合格した科目は保育士試験でも免除されるということ。保育士を目指す方にとって資格を取得するためのチャンスが増えたといえますね!

管理栄養士

管理栄養士の試験を受けるためには、まず栄養士の資格を取得しておくことが大前提。この資格以外にも一定の実務経験が必要になります。卒業した養成学校によって異なりますが、4年制の管理栄養士養成施設であれば実務経験なしで受験することが可能です。

無資格の場合、栄養士養成学校から実務経験を積むルートは遠回りかもしれませんね。初めから管理栄養士を目指せる学校に通った方が得策といえるでしょう。

調理師資格

保育園の調理員になるためには、資格がなくても問題ありません。最近だとパート勤務として調理補助を配置している園も多いようですね。ですが、正社員で働きたい場合や調理員として長く働きたいのであれば、ぜひ調理師資格を取得しておきたいところです。

調理師資格を手に入れるには、指定の養成学校を卒業する必要があります。なかには1年ほどで取得できる学校もあるので、短期間で済ませたい方に向いているといえます。

学校に通わなくても、各都道府県が実施する調理師試験をクリアすることで取得できます。この試験を受けるには、飲食店で2年以上の実務経験を積んでおく必要がありますが、パートやアルバイトでも週4日以上・1日6時間勤務であれば受験資格を得ることが可能です。