私は今まで認証園や認可外園、認可園、企業主導型園など、さまざまな種類の保育園で働いてきました。この記事では、働きやすい保育園について徹底解剖します!園の種類や特長、就活の時にどこを見たら良いかなど詳しくお伝えできたらと思っています。

保育園の種類

 保育園の種類って何がある?どの保育園が働きやすい?
(画像=pixabay Photo bydewanr2、『lovely』より引用)

まずは保育園の種類についてお話しますね。「保育園」とひと言でいっても、認可園や認証園、企業主導型園、認可外園など色んな種類があるんです。このほかにもファミリーサポートセンターや乳児院といった施設もありますが、こちらは保育園としての機能はありません。

それではどのような違いがあるのか見ていきたいと思います。また法律的な詳しい話をすると大変なので今回は誰にでも分かる様にざっくりとお話しますね。

認可園

よく一般的に想像される「保育園」がこの認可保育園かと思います。大きな特徴は「国」が管理しているということです。そのため一定の基準(園庭、調理室がないといけない)を満たさなければいけません。

この保育園に子どもを預けるなら「両親共働き」ということが大前提となります。(片親が病気や妊娠で育児が出来ない場合も含まれます。)

そして入園するには審査に通らないといけないんです。これがなかなか大変なんです!保育園に入れなかった「待機児童」という言葉がニュースで取り上げられるようになってきましたよね。

認証園

「認証園」なんだか言葉に安心感がありますよね。認可保育園とちがって各自治体(都道府県、市町村区)が管理をしています。そのため基準は各自治体によって異なります。

ここの保育園は入園するのに認可園ほど審査は厳しくはありませんが「両親共働き」がやはり前提です。また認可保育園を落ちた方たちが応募するので結構人気です。

企業主導型

名前を初めて聞く人もいるかもしれません。この保育園は企業が従業員の為に作る保育園です。最近では企業の中に保育施設があるところも増えてきましたよね。一般的なオフィスだけでなく、病院で働くスタッフのために設置された「院内保育園」もあります。

企業主導型園は基本的に会社が基準を決めます。そのため、園庭やキッチンがなっかたり、イメージ通りの保育園とは少し違うかもしれません。それでも働く保護者からしたら子どもを預かってくれる場所があるなんて嬉しいですよね。

認可外保育園

よくニュース等でも話題になるワードなので聞いたことのある人も多いのではないでしょうか?ちなみに認可外と無認可は同じです。保育ルームといった託児所も認可外保育園に含まれます。

この保育園の基準は各運営側が決めます。そのため運営時間、基準は自由で個性豊かな保育園になります。また利用者側は共働きでなくても利用することができるのが特徴です。

認可外保育園のイメージってどうでしょうか?ニュースでとりあげらえるのはイメージの悪い物ばかりですよね。しかし、保育園の基準を運営側が決めることができるために良いこともあるんです!深夜の保育、利用時間(1日3時間だけしたい)休日保育(土日祝日)、○○教室(特別なカリキュラム)こう見ると認可外保育園のイメージが少し変わりますよね!

ファミリーサポートセンター

「保育園への送り迎えを頼みたい」「子どもを少しの間見てほしい…」というときに便利なのがファミリーサポートセンターです。ここでは、子育て中の人・育児を援助したい人に対して担当のスタッフが中心となってマッチング活動をサポートしています。

利用するには会員登録が必要です。地域によって利用時間や料金などに違いがあるので、お住いの市区町村に確認してみましょう。

希望者同士で事前に面談を行ってから決めることができますし、会員同士で直接連絡が取れるので「人に育児を任せるのが不安…」という方でも安心して利用できそうですね。

乳児院

乳児院は虐待やネグレクト、疾病などの事情から保護者と生活することが難しい子どもたちを預かり養育する施設です。主に0歳児~2歳児ほどの年齢の子どもたちが乳児院に入所し、保育士や看護師、ソーシャルワーカーが協力しながら24時間体制でしっかりと見守ります。

何となく児童養護施設と似ていますが、乳児院は乳児に対する養育が主な役割。児童養護施設では1歳~17歳と受け入れ可能な子どもの幅が広く、退所後も社会復帰や自立支援などのサポートを行っています。

幼稚園との違い

幼稚園と保育園の違いが知りたいと思う方も多いのではないのでしょうか。それぞれの違いを表でチェックしてみましょう!

保育園 幼稚園
対象 0歳~6歳 満3歳~6歳
利用料 認可保育園:世帯収入に応じて自治体が設定
認可外保育園:設置者が設定
※2019年10月以降、認可保育園と認定こども園は無料。
0~2歳児は住民税非課税世帯を対象に、毎月の利用料が無償
公立:自治体が設定
私立:設置者が設定
※2019年10月以降無償化(上限あり)
保育時間 7:30~18:00(標準8時間) 9:00~14:00(標準5時間)
給食 義務 任意
先生の資格 保育士資格免許 幼稚園教諭免許
所轄 厚生労働省 文部科学省
準拠する法律 児童福祉法 学校教育法

保育園と幼稚園はよく似ていますが、施設ごとのルールや特徴はさまざま。就職先に悩んだときは、それぞれ園の特性を見定めて自分の良さを生かせるかどうか、じっくり考えてみてくださいね。