皆さんは梵字とはどんな意味があるかご存知ですか?刺青で入れている人もよく見かけますが独特な雰囲気でかっこいいですよね!あの梵字にはしっかり意味があって神様も宿っているのでちゃんと取り扱わないとトラブルや失敗を招いてしまうことも!今回は干支ごとの梵字とその守護尊の説明など梵字に関してまとめていきます。

梵天って何?

梵天とは宇宙の最高原理であるブラフマンというものを人格化した神様のことです。ブラフマンとは宇宙の源であり神聖な知性であるとみなされていて、すべての存在に浸透していていると考えられています。ヒンドゥー教の神様は一つのブラフマンの現れであり、初期の宗教的な文章「ヴェーダ群」の中ではすべての神々はブラ

梵語と梵字の意味

梵字とは?干支ごとの梵字と意味 秘めている力と使う際の注意点
(画像=『BELCY』より引用)

梵字とは仏教、特に空海、最澄が伝来させた密教と密接な結びつきがあり、 古代サンスクリット語の基礎にもなっている文字です。そして梵字は大日如来様を中心に仏のご意思が宇宙を貫いて宇宙そのものを体現したものでもあります。

ですからそこに描かれた仏菩薩や神々の色、位置、、持ち物などのすべてが宇宙の真理をシンボライズしていて、それを目で見ることで人間でも宇宙の真理との交流を体験できるダイナミズムな世界でもあるのです。梵天によって作られたという伝承から梵語とはサンスクリット語の事をそう呼びます。

その梵語を書き表す文字の事を「梵字」と呼んでいましたが梵字=サンスクリット語ということではないようです。もともとインドには文字がなかった時代は、ヴェーダ聖典なども口授でしたが時代とともに書き記す必要性が出てきたということです。

そして、紀元前前に使われたのがブラフミー字というものでそれが「梵字」なのです。日本で梵字と呼ばれているものはインドで6世紀ごろに使用されていた悉曇文字(しったんもじ)の事を言います。

梵字が持つ力とは

梵字とは?干支ごとの梵字と意味 秘めている力と使う際の注意点
(画像=『BELCY』より引用)

昔から梵字にはそのもの自体に神聖で霊的な力が宿っていると言われています。梵字の一文字は神仏をあらわしていて、様々な功徳を与えて災難から救ってくれるパワーを持っているとも言われています。

なので梵字を身に着けているだけでお守りの役目を果たしてくれるのです!実際、身に着けるというか刺青として指や背中にその梵字の御本尊と一緒に彫っている人をよく見かけます。

ご真言(マントラ)とは

梵字とは?干支ごとの梵字と意味 秘めている力と使う際の注意点
(画像=『BELCY』より引用)

これから十二支の干支ごとに梵字と読み方、守護尊とのその効能をご紹介していくのですが、この干支に与えられた梵字それぞれにご真言(マントラ)というものが存在しています。それを唱えることによって梵字に加えよりいっそう効果があるとされていますのでぜひ梵字をイメージしたり文字を指でなぞりながら唱えて下さい。

干支ごとの梵字の意味と守護尊

そして梵字には「干支」に対してそれぞれの文字があります。上に書いたように刺青をしている人も自分の干支の梵字を彫っているわけですよね。さて干支の梵字とはどのような文字でどのような守護尊なの?意味は?などご紹介していきます。

読み方:キリーク干支:子・戌・亥

干支ごとの梵字の説明

読み方  キリーク

対応干支 子・戌・亥

ご真言  おん ばざら だらま きりく そわか

守護尊  千手観音菩薩

最初は、対応干支は「子・戌・亥」の梵字で読み方は「キリーク」です。守護尊は千手観音菩薩様です。広大無限の慈悲を持ち、広範囲にわたって人々を救い、、悩みを聞き、そして救ってすべての願いを叶えてくれる万能の神様である千手観音菩薩が守護尊です。

人々の悩みや苦しみを20の光によって救い出してくれると言われています。一つ一つの手に眼があり、だれ一人の悩み事や願い事も聞き漏らさないとも言われていて本当に慈悲深く私たちのことを考えてくださっているんですね。そして六道輪廻の六道の一つである餓鬼道を救い導き利益を与えてくれるともされています。

千手観音菩薩と言えば、本当に手は千本あるのかとテレビで特集されていました。筆者も興味深く数えた記憶があります。その手の一つ一つに異なったご利益があるので病気、金運、子宝など幅広い祈願が可能な神様でもあります。有名な寺院・像は三十三間堂、奈良県唐招提寺です。

読み方:タラーク対応干支丑・寅

干支ごとの梵字の説明

読み方  タラーク

ご真言  おん ばざら あらなう おん たらく そわか

対応干支 丑・寅

守護尊  虚空蔵菩薩

読み方はタラークで対応干支は「丑・寅」です。守護尊は虚空蔵菩薩様で、あらゆる祈願に応えてくれる神様です。どんな力にも打ち勝つ無限の力を持ち、すべての福や徳、智彗を授けてくれると言われています。学業や仕事の効率アップや技能、金運などのご利益もあります。

ちなみに、日本三大虚空蔵菩薩は、福島県 円蔵寺 福満虚空蔵菩薩、千葉県 清澄寺 能満虚空蔵菩薩、茨城県 日光寺 大満虚空蔵菩薩です。

読み方:マン対応干支卯

干支ごとの梵字の説明

読み方  マン

ご真言  おん あらは しゃ のう

対応干支 卯

守護尊  文殊菩薩

読み方は「マン」で対応干支は「卯」。守護尊は文殊菩薩様です。文殊菩薩様はとても高い知恵を司る神様で勉強などはもちろん永遠の幸せと知恵を授けてくれると言われています。他にも器用さやボケなどにもご利益があるとされています。受験シーズンや大切な仕事の前には神社に行ってご利益をいただきましょう。

日本の有名な寺院・像

大和の安部文珠 奈良県桜井市

丹後の切戸文珠 奈良桜井市

出羽の亀岡文珠 山形県高畠町 または高知の竹林寺

山城の中山文珠 京都府京都市左京区金戎光明寺

読み方:アン対応干支辰・蛇

干支ごとの梵字の説明

読み方   アン

ご真言   おん さん まや さとばん

対応干支  辰・巳

守護尊   普賢菩薩

読み方は「アン」で対応干支は辰・巳です。守護尊は普賢菩薩様です。「布施」「特戒」「忍辱」「精進」「禅定」「智慧」の六つの力で人々を救うと言われています。この6行は慈悲行の究極であり、また延命の徳も授けると言われています。

普賢菩薩様はとても美しい顔立ちをしていて災難除け、延命にもご利益があるとされています。女性から多く信仰を集めていた神様で、有名な寺院・像は京都府の岩船寺です。

読み方:サク対応干支午

干支ごとの梵字の説明

読み方   サク

ご真言   おん さん ざん ざん さく そわか

対応干支  午

守護尊   勢至菩薩

読み方は「サク」で対応干支は午です。守護尊は勢至菩薩様で阿弥陀三尊の一つ。智彗の光明が盛んな神様と言われています。悩みや迷いを照らして解決させる力が大きく人々を災難や苦難から救い出して徳をもたらしてくれると言われています。災難除けや判断力、未来を見通す力が欲しい方にご利益があるとされています。

サクが対応した有名な寺院・像は京都府にある清水寺、奈良県にある法隆寺が有名です。皆さんも一度訪れてみてはいかがでしょうか。

読み方:バン対応干支未・申

干支ごとの梵字の説明

読み方   バン

ご真言   おん あびら うん けん

対応干支  未・申

守護尊   大日如来

読み方は「バン」で対応干支は未・申です。守護尊は大日如来様です。大日如来様の大日は「大いなる日輪」という意味です。大日如来様は全ての仏様の頂点におられる神様で、宇宙をあまねく照らして宇宙そのものであるとも言われています。すべての願いを叶えると言われ慈悲深い神様でもあります。

本来、如来様はは出家後の釈迦の姿をモデルとしているため装飾品は身に付けていません。ですが大日如来様だけは別格で豪華な装飾品や宝冠を付けています。髪を結い上げています。有名な寺院・像は奈良県の円成寺です。

読み方:カーン対応干支酉

干支ごとの梵字の説明

読み方   カーン

ご真言   なまく さまんだ ばざら だん かん

対応干支  酉

守護尊   不動明王

読み方は「カーン」で対応干支は酉です。守護尊は不動明王様です。インドのシヴァ神の別名でもあり、大日如来の化身であり数ある明王の最高位におられるのが不動明王様です。悪魔退散、厄除け、酉年の開運などのご利益があるとされています。

右手に持つ剣で迷いや邪悪な心を断ち切り、左手の網で悪心を縛って良いことを起こさせると言われています。見た目は怖くて子供は泣いてしまいますが悪をくじき弱気を助ける神様なのです。有名な寺院・像は京都府の教王護国寺(東寺)や、 千葉県の成田山新勝寺 、神奈川県の浄楽寺などです。

梵字の取り扱い注意点

では、これから皆さんに、梵字について、色々と知ったところで梵字の取り扱い注意点をご紹介します。このことは結構重要事項なので要チェックです。

カッコいい!ということだけで使わない

梵字とは?干支ごとの梵字と意味 秘めている力と使う際の注意点
(画像=『BELCY』より引用)

確かに梵字は見た目がカッコいいですし気軽に刺青で彫ったりしている人も見かけます。ただカッコいいという気持ちだけで彫ったり身に着けるのはあまり好ましくありません。一文字一文字に神仏が宿っているわけですからね。自分の干支である梵字と守護尊様を心から信じるという気持ちで身に着けてください。

神聖なものであると理解して粗末にしない

梵字とは?干支ごとの梵字と意味 秘めている力と使う際の注意点
(画像=『BELCY』より引用)

全ての文字に神仏が宿っている訳ですから例えばグッズを買っていらないからと粗末にしたり、自分で文字にしたためて失敗したからそのままゴミ箱へ!と粗末にするのはいけません。書き損じた文字でもしっかりあなたが心を込めて書いたのなら神仏は宿りますし、まず文字そのものに宿っているので粗末にしたらダメです!

アクセサリーやTシャツは丁寧に処分して

梵字とは?干支ごとの梵字と意味 秘めている力と使う際の注意点
(画像=『BELCY』より引用)

上にも書きましたが最近では梵字グッズでアクセサリーやTシャツなどが販売されています。中にはハンドクラフトで自ら作って販売している人もいますよね。そこで買って、汚れたり着なくなったからといってゴミ箱はNGです。身に着けていたのだからしっかり感謝を込めて丁寧に処分してください。

お守りや霊札は粗末に扱うと厄災を招きます

お守りや霊札を粗末に扱ったり疑心暗鬼で身に着けていると逆に厄災を招きます。ですから「本当にご利益あるのー?」なんて気持ちでいると良い事ではなくて大変な事ばかり起きるという話も聞いたことがあります。何度も言っていますが神仏が宿っているのですから疑心暗鬼で身につけたりご利益がないからと粗末にす