シャヴァーサナが究極のポーズとされる理由

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

シャヴァーサナは日本語で「屍のポーズ」と言われ、見た目はまるで死体のように横たわるだけのポーズです。

実際、ヨガの先生の中にはシャヴァーサナで「仮死状態」「臨死状態」になり「死の恐怖を超越できる」と言う人も多くいます。

一見、ただ横になるだけなのでポーズとしては簡単ですが、日常生活で絶え間なく溢れる怒り・悲しみ・喜びといったあらゆる感情や思考をコントロールし、手放し、心の揺れを停止させ、肉体はただの抜け殻のように、そして心や魂はただの光のようにコントロールすることは簡単ではありません。

つまり、何度もシャヴァーサナを練習し、その状態に近づく努力が必要なのです。

もちろん練習を繰り返すほど、短い時間で「体は抜け殻に心は静止した状態」に持っていけるようになりますが、その日の出来事や翌日の予定、あるいは体調によって、なかなかそうならない日もあります。

【よくある質問】シャヴァーサナでは寝てはいけない!?

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

シャヴァーサナがうまくできない、なかなか「死んだように無になれる」状態にならない理由でもっとも多いのが「寝てしまう」というものです。

これは、ほとんどの人たちが【目をつぶる=眠る】と心身にインプットされているためで、瞑想中に寝てしまう人が多いのも同じ理由です。

このタイプの人は【目を閉じる=眠る】だけでなく、【目を閉じる=心身を休める】という選択肢を増やすと良いでしょう。

目を閉じて、ただ内側から湧いてくる感情や体の感覚に耳を傾けてください。

例えば…

  • 「痒いな〜」と思ってもすぐさま反応して掻きむしるのではなく、「ああ、私の体は痒いんだ」とただ観察する。
  • 「隣の人のいびきがうるさいな〜」と思っても「私は、うるさいと思っているんだ」と自分の体や心を観察し続けるようにする。

そうすると、この間は眠らずにリラックスでき、何も浮かび上がらなくなる時間が自然にやってきます。

そういった時間こそが「死んだように無になっている」時間で、それは人によって一瞬かもしれませんし、練習を続けるほどに長く維持することができるようになってきます。

ちなみに心が静かになるまでの時間も練習するほどに短くなりますが、初心者では15分くらいとされます。

そのため、シャヴァーサナも瞑想も15〜20分程度の時間をかけて練習することが推奨されているのです。

シャヴァーサナの正しいやり方

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

それでは、さっそくこの記事をご覧の皆さんはぜひ一緒に「シャヴァーサナ」を取り組んでみましょう。

やり方
  1. マットの上に仰向けになる(手のひらは上向きが良い)
  2. 全身脱力し、心地よいところでもう動かないと決める
  3. 腹式呼吸を繰り返し呼吸を落ち着ける
  4. 呼吸が落ち着いたら呼吸の意識はやめる
  5. 体や心の声を聞くも、応じずにただ観察する
  6. 何も聞こえなくなったらその状態を味わう(深いリラックス状態)
  7. 時間になったら(十分に休めたら)手の指先など体の末端を動かし、ゆっくり呼吸を深め、ポーズから出る

シャヴァーサナの効果・やり方まとめ

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

意外に知られていないことですが、シャヴァーサナは練習が必要なポーズです。

シャヴァーサナをして寝落ちするのも気持ちが良いですが、寝ない状態でキープする深いリラクゼーションのシャヴァーサナも非常に気持ちが良いものです。

ぜひ、シャヴァーサナを他のポーズ同様、積極的に練習してほしいと思います。

提供・yoganess



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