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2019/11/02

iDeCoをはじめるならどこ?手数料を比較 おすすめ金融機関

(写真=PIXTA)
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老後を過ごすのに2,000万円が必要だという話題に世間の注目が集まるとともに、節税しながら老後の資産を築ける「iDeCo(個人型確定拠出年金)」の人気が高まっています。しかし、どこの金融機関で申し込むのがベストなのかわからないという人も多いかもしれません。ここでは、投資初心者にもわかるようにiDeCoの仕組みを概説しながら、iDeCoを始めるのにおすすめの金融機関をベスト3に絞ってお伝えします。

iDeCoとは

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iDeCoは「イデコ」と読み、確定拠出年金法に基づいて実施されている、私的年金の制度です。自分で金額を決めて掛金を拠出し、自らが選んだ商品を運用して、掛金とその運用益との合計額をもとに、60歳以降に給付を受けることができます。月々5,000円から気軽に始められ、掛金額を1,000円単位で自由に設定できる点も魅力です。

また、税制上の優遇措置があるため、節税効果も期待でき、国民年金や厚生年金と組み合わせて活用することで、より豊かな老後資金を形成できるといわれています。

さらに、2017年1月からは、公務員やサラリーマンなども含めて、基本的に20歳以上60歳未満の全ての人が加入できるようになりました。ただし、勤め先で企業型確定拠出年金に加入している人は、同時に加入してはいけない場合があるので、注意しましょう。

iDeCoの節税メリット

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iDeCoの節税ポイントは3つあります。まず1つめは、掛け金が全額、本人の所得控除の対象になることです。たとえば月々の掛金が1万円の場合、年間12万円の全額が控除となるため、所得税(10%)、住民税(10%)とすると年間2万4,000円分も軽減されます。

2つめに、一般的に投資の「運用益」は課税対象ですが(源泉分離課税20.315%)、iDeCoで得た運用益については非課税なのがポイントです。

さらに3つめ、60歳になって給付金を受け取る時も大きな控除がつきます。iDeCoを年金として受け取る場合は「公的年金等控除」、一時金の場合は「退職所得控除」の対象となり、そのぶん所得税が安くなります。

iDeCoのデメリット

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iDeCoの対象商品のなかには定期預金のような「元本確保型」タイプもありますが、投資信託などの商品を運用する場合は、元本を下回る可能性もあることを理解しておきましょう。また、その運用成績によって、同じ掛金額でも人によって将来の受取額が異なります。

さらに、iDeCoの資産は原則60歳になるまで1円も引き出すことはできません。そのほかにも、農業者年金の被保険者や、国民年金の保険料納付を免除(一部免除を含む)されている人は加入できないなどの条件があります。

iDeCoには必ず「手数料」が発生する

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まずiDeCoに加入する際には初期手数料として最低でも2,829円がかかります。また運用期間中も口座管理手数料として最低でも月額171円をずっと支払い続けます。これはあくまで最低ラインであって、必要な手数料は金融機関によって異なるため、金融機関によっては、さらに追加で手数料を支払う場合もあるでしょう。

iDeCoは一度始めると長期の投資になります。トータルでみた手数料を踏まえて金融機関を選びましょう。

※初期手数料、口座管理手数料ともに2019年9月2日現在

iDeCoの金融機関を選ぶポイント

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口座管理手数料

前述のとおり、iDeCoを利用すると口座管理手数料がどうしても発生します。月々でみれば数百円の違いでも、ランニングコストとしてみれば特に差が出るところなので、「トータルで手数料をいくら払うのか」をきちんと調べて比較しましょう。

取り扱い運用商品をチェック

iDeCoでは、毎月の掛け金で、定期預金(元本確保型)や投資信託(元本変動型)といった金融商品のなかから自分の好きなものを買い付けます。しかし、金融機関によって取り扱っている商品内容や数が異なるため、自分のリスクに対する考え方に基づいて、希望に叶う商品を取り扱っているかどうかを基準に選ぶことも重要です。

iDeCoにおすすめの金融機関

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ここまでのポイントを踏まえて、投資初心者でも安心して取り組めるおすすめの金融機関を3社に絞って紹介します。

2つのプランから選べる「SBI証券」

ネット証券大手だけに、商品ラインナップも幅広く、口座管理手数料も最安と文句なしです。SBI証券のiDeCoは、コストや運用実績などから総合的に選定された35商品を扱う<オリジナルプラン>と、2018年から登場した「低コスト」と「多様性」にこだわった<セレクトプラン>から好きなプランを選べます。

独自商品に人気がある「楽天証券」

SBI証券と同じくネット証券大手の楽天証券のiDeCoも、口座管理手数料が最安で商品ラインナップも豊富に揃っています。サイト上では「選定理由」として各商品の特長もチェックできるので、投資初心者でも選びやすいでしょう。

残念ながらiDeCoは楽天ポイント付与の対象外のようです。

無料アドバイザーで安心「マネックス証券」

マネックス証券のiDeCoも、上記2社と同じく口座管理手数料は最安で、低コストを中心に厳選された商品ラインナップなので初心者でも安心です。さらに、マネックス証券の場合、ロボアドバイザーによるiDeCo専用無料ポートフォリオ診断があり、簡単な質問に答えるだけで最適な資産運用を提案してくれます。ネット証券に少し不安があるという人も、安心のサポート体制が魅力ですね。

銀行がよいなら「イオン銀行」

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証券会社はちょっと敷居が高いので、手近な銀行がよいという人もいるでしょう。銀行だとどうしても手数料が高かったり、商品が数本しか選べなかったりなどデメリットがありがちですが、イオン銀行なら、口座管理手数料がネット証券大手などと並んで最安で、365日いつでも店舗で相談できる安心感があります。

ただ、やはり商品ラインナップはネット証券に比べてしまうとやや見劣りする印象です。ショッピングのついでなどに、カウンターで話だけでも聞いてみたい、という人はまずイオン銀行に立ち寄ってみてもよいかもしれません。

iDeCoで老後の不安を少しでも解消しよう

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投資初心者だと、どうしても「運用」という言葉にハードルを感じると思いますが、iDeCoは 「はじめての投資」として取り組みやすい制度と言えます。また、その節税効果は大きく、老後の資産形成に適した制度です。

まずは、「月いくらなら掛けられるか」「どのくらいのリスクなら許容できるか」を検討しながら自分の運用方針を定めてみましょう。そして、始めたらそのまま放っておくのではなく、定期的に運用状況の確認を行うことも大切です。

投資に「正解」はなく、人によってどんな資産配分が適しているかはさまざまなので、これを機に将来の資産形成についてビジョンを練ってみることをおすすめします。

文・木村茉衣(ファイナンシャル・プランナー)

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