「老後に2,000万円不足する……」

金融庁の金融審議会「市場ワーキング・グループ」の報告書をきっかけに、「2,000万円問題」とも呼ばれる老後資金の必要性が話題になりました。しかし、老後に不足すると予測される金額は、年金額、収入や支出、ライフプランなどによって一人一人異なります。そこで今回は、マンションを購入したことをきっかけに、今後はどのように貯蓄をしていけばいいか悩むAさんのご相談内容をもとに、老後資金について考えていきましょう。

相談内容

(写真=Roman Samborskyi/Shutterstock.com)

相談者のプロフィール

 Aさん:43歳女性、独身、会社員
家族構成:地方に住む両親、兄
 住居:中古マンション(築7年、借入金額2,000万円、借入期間27年)

相談内容

このまま賃貸マンションに住むよりはと思い、両親から300万円の援助を受けて、マンションを購入しました。今後は資産運用を始めたいと考えています。

家計収支の内訳

収入(手取り):月収約26万円、ボーナス約80万円(年間)

支出
住宅関連費:9万円(住宅ローン7万円、管理費・修繕積立金2万円)
固定資産税・都市計画税:8万6,000円(年額・ボーナスより)
食費:6万円
水道光熱費;1万2,000円
通信費:1万5,000円
教育費:3,000円
保険料:1万6,600円(個人年金1万円 生命保険6,600円)
医療費:7,000円)
車両関連費:1万円(駐車場・ガソリン代)
こづかい:2万円(被服費・美容費含む)
交際費:1万6,000円
雑費:1万円

貯金額:月々0万円、ボーナス50万円
現在の貯金残高:1,000万円(普通預金200万円 定期預金300万円 個人年金500万円)

老後に必要な資金を計算しよう

(写真=siam.pukkato/Shutterstock.com)

総務省統計局の調査によると、60歳以上の単身無職世帯では毎月約3万9,000円は貯蓄から取り崩す必要があるということです。Aさんが60歳以降一人暮らしであれば、65歳から90歳までに、1,170万円の資金が必要ですが、現状のまま60歳まで貯めることができると、貯蓄総額は1,850万円となります。

今後、照明器具やエアコン、家具などの購入が必要になる場合もありますし、浴室やトイレ、キッチンなどのリフォームの費用、火災保険、地震保険、車検の費用も必要になります。緊急時の費用も考慮に入れ、差額の680万円は、それらの費用として充てることができますね。