SBI証券」と「マネックス証券」どっちがいいの?
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ネット証券って多いですよね。「利用してみたいけど、どこがいいかわからない」という方も多いのではないでしょうか。ネット証券の利用を検討している方のため、ネット証券大手「SBI証券」と「マネックス証券」について、サービスの内容や外部の評価を比較してみましょう。

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「SBI証券」と「マネックス証券」の概要

2.「SBI証券」と「マネックス証券」どっちがいいの?
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「SBI証券」と「マネックス証券」はどちらもネット証券です。対面式の証券会社と比較して割安な手数料が設定されており、私たちに低コストで投資できる機会を提供してくれます。

両社とも多くの金融商品を用意している点が特徴です。たくさんの種類から商品を選べますから、さまざまなニーズに応えられます。

さらに、どちらも100円から投資できます。「ちょっとだけ投資してみたい……」という方でも気軽に始められますね。

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【取り扱いはネット証券の中でもトップクラス】
ネット証券といっても、取り扱いは同じではありません。株式やFXといったトレード主体のところや、必要最低限の商品を揃えスマートフォンの取引に特化したネット証券があります。 「SBI証券」と「マネックス証券」は、国内株式のほか、外国株式や債券、投資信託といった商品を豊富に用意しています。
若山卓也(ファイナンシャルプランナー)

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「SBI証券」と「マネックス証券」の比較

3.「SBI証券」と「マネックス証券」どっちがいいの?
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「SBI証券」と「マネックス証券」にはどのような違いがあるのでしょうか。ここでは次の3点で比較します。

・取扱商品の数
・口座の数
・預かり資産

それぞれ確認してみましょう。

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取扱商品は「SBI証券」の方が多い

投資できる商品はネット証券によって異なります。取り扱う商品が多いほどさまざまな投資ができるといえます。

両社の取扱商品の数は次の通りです。

SBI証券 マネックス証券
投資信託 2,658本 1,281本
内、つみたてNISA 185本 157本
内、iDeCo 37本 26本
外国株式 9ヵ国 2カ国
内、アメリカ株式 5,823銘柄 4,897銘柄
※2022年11月17日時点
出典:SBI証券マネックス証券

投資信託と外国株式で比べたところ、数はいずれもSBI証券の方が大きくなりました。取扱商品はSBI証券の方が豊富といえそうです。(2022年11月17日時点)

口座の数はどちらが多い?

「SBI証券」と「マネックス証券」の口座数は以下の通りです。

SBI証券 マネックス証券
口座数 918.7万口座 217.7万口座
※2022年9月末時点
※SBI証券は「SBIネオモバイル証券」「SBIネオトレード証券」「FOLIO」を含む
引用:SBI証券 決算説明資料(2023年3月期上半期)
引用:マネックス証券 開示情報

口座の数は「SBI証券」が圧倒しています。両社とも多いですが、選ばれているのは「SBI証券」といえそうです。(2022年9月末時点)

【口座開設はオンラインで完結】
手軽に口座開設したいならオンライン開設を検討してみましょう。自宅にいながらスマホやパソコンで口座開設が可能です。

「SBI証券」と「マネックス証券」は、どちらもオンライン開設に対応しています。
若山卓也(ファイナンシャルプランナー)

人気が高いのは?預かり資産比較

SBI証券 マネックス証券
預かり資産 20.9兆円 5.9兆円
※2022年9月末時点
※SBI証券は「SBIネオモバイル証券」「SBIネオトレード証券」「FOLIO」を含む
引用:SBI証券 決算説明資料(2023年3月期上半期)
引用:マネックス証券 開示情報

「SBI証券」の預かり資産は「マネックス証券」の約3.5倍となりました。預かり資産が単純に人気を表すわけではありませんが、より選ばれているのは「SBI証券」のようですね。

評判はどうなの?ZUUとオリコンの調査をチェック

4.「SBI証券」と「マネックス証券」どっちがいいの?
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ここで両社の評判をチェックしてみましょう。「株式会社ZUU」(以下:ZUU)と「オリコン」の調査結果を紹介します。

ZUUの調査

SBI証券 マネックス証券
投資目的で口座開設を検討した会社はどれですか? 2位(33.7%) 4位(10.6%)
投資目的で実際に口座開設をした会社はどれですか? 2位(29.7%) 4位(8.7%)
メインで利用している会社はどれですか? 2位(21.7%) 5位(4.4%)

株式会社ZUUは、証券口座を保有する1,000名の方にアンケート調査を行いました。保有する証券口座の満足度や利用方法について質問するもので、2022年6月に実施されました。

調査では保有する証券口座について3つの質問があり、「SBI証券」はその全てで「マネックス証券」を上回っています。

ZUUの調査では、「SBI証券」の方が高い評価になったといえそうです。

オリコン調査

SBI証券 マネックス証券
総合ランキング 2位 5位
口座開設・特典 67.1 65.9
取引手数料 69.6 66.1
取扱商品 71.4 69.1
取引のしやすさ 68.8 67.9
分析ツール 70.7 71.3
資産管理 69.3 68.7
提供情報 64.2 65.0
問い合わせ 62.2 62.1
システムの安定性 69.9 69.3

オリコンも実際の利用者1万2,997名を対象に調査を行い、2022年版の「オリコン顧客満足度ネット証券ランキング」を公開しています。

10の項目について調査がなされましたが、「SBI証券」は「分析ツール」と「提供情報」以外の項目で「マネックス証券」より高い評価を受けました。全体でも総合2位となり、「SBI証券」は高い評価を受けているようです。

なお「マネックス証券」も全体で5位であり、決して悪い評価ではありません。

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ネット証券のメリット・デメリット

5.「SBI証券」と「マネックス証券」どっちがいいの?
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「SBI証券」や「マネックス証券」にはどのようなメリット、デメリットがあるのでしょうか。一般的なネット証券について、メリットとデメリットをご紹介します。

6.「SBI証券」と「マネックス証券」どっちがいいの?
(画像=fuelle編集部作成)

それぞれ解説します。

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手数料の安さが大きなメリット

ネット証券を利用するメリットは、やはり手数料の安さにあるでしょう。

特に「SBI証券」や「マネックス証券」のように、たくさんの商品を取り扱うネット証券は商品の比較検討もしやすいです。

低コストかつ多くの選択肢から選べる利点は大きいでしょう。

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相談できない点はデメリット

どの証券会社でも投資は自己責任ではありますが、誰にも相談できない点はデメリットです。

ネット証券は原則店舗を持たず、営業員も基本的に在籍していません。そのため小さい費用で運営することができ、私たちも少ない手数料で投資できる仕組みとなっています。低コストで投資できるメリットはありますが、投資相談できないことに不安を感じる人もいるかもしれません。

このデメリットは、私たちが投資の知識を身に付けることで対策できます。投資の際はリスクや費用の説明をよく読み、慎重に判断しましょう。

【提供情報を役立てましょう】
ネット証券の多くは投資に役立つ情報を積極的に提供しています。それらの情報を活かし、知識を身に付けるようにしましょう。オンラインセミナーへの参加や取引ツールの利用も有効です。
若山卓也(ファイナンシャルプランナー)

最低限の知識を身に付け利用しよう

7.「SBI証券」と「マネックス証券」どっちがいいの?
(画像=metamorworks /stock.adobe.com)

気を付けたいデメリットはありますが、「SBI証券」や「マネックス証券」のように、たくさんの選択肢から低コストで投資できるネット証券は便利な存在です。投資の最終判断は、あくまで自分です。投資の知識を身に付け上手に活用しましょう。

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【株式だけでは不安な人は】
高いリターンが期待できる株式は資産形成に役立ちます。銀行預金にはない株式ならではの強みといえるでしょう。

ただし「老後への備え」なら他の方法も選択肢に含めた方がいいでしょう。

株式でも老後の備えは可能ですが、株式以外の方法でも可能だからです。さまざまな方法を選択肢に含め、最も有利な方法を選ぶようにしましょう。

老後への備えならiDeCo(イデコ。個人型確定拠出年金)をおすすめします。「じぶん年金」の決定版であり、老後の資産づくりのための最強の制度です。

iDeCoの魅力はたくさんありますが、特に次の3つが大きな魅力です。

・税金の面でとても優遇されている
・毎月5千円から始められる
・定期預金といった元本確保型の商品もある

出典:国民年金基金連合会 『iDeCoってなに?』

老後に向けた準備としてiDeCoを始めるのに、おすすめのネット証券をご紹介致します。

iDeCoにおすすめの証券会社
2022年11月時点
会社名 SBI証券 楽天証券 auカブコム証券 マネックス証券 松井証券
投資信託本数 37本 31本 26本 26本 39本
加入手数料 ¥2,829 ¥2,829 ¥2,829 ¥2,829 ¥2,829
口座管理料 ¥171 ¥171 ¥171 ¥171 ¥171
サポート体制 平日・土日
(年末年始と祝日を除く)
8:00~17:00
※土曜は新規加入に関する
問い合わせのみ受付
平日10:00~19:00
土曜9:00~17:00
(年末年始を除く)
平日10:00~19:00
土曜9:00~17:00
(年末年始と祝日を除く)
平日9:00~20:00
土日9:00~17:00
(祝日を除く)
平日8:30~17:00
特徴 iDeCo加入者数No.1で10年の実績をもつネット証券最大手
・iDeCo専用ロボアドバイザーによって好みに合った商品を選択できる
・資産運用しやすい管理画面
・無料セミナーなどの充実したサポート
残高に応じてPontaポイントが貯まる(一部商品) ロボアドバイザーによるiDeCo専用無料ポートフォリオ診断があり、簡単な質問に答えるだけで最適な資産運用が可能 「iDeCoシミュレーター」でiDeCoを利用した場合の節税額を簡単にチェックできる
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「SBI証券」と「マネックス証券」の比較 Q&A

どちらの方が多くの商品を取り扱っている?
「SBI証券」の方がより多くの商品を取り扱っています。ただし「マネックス証券」も取り扱いが乏しいわけではないため、どちらでも十分な選択肢があると言えるでしょう。

口座数はどちらが多い?
口座数は「SBI証券」が圧倒しています。両社とも多くの口座が開かれていますが、SBI証券は918.7万口座、マネックス証券は217.7万口座と、より口座が開設されているのは「SBI証券」です(2022年9月末時点)。

どちらが人気が高い?
預かり資産を見てみると、「SBI証券」は「マネックス証券」の約3.5倍でした(2022年9月末時点)(※)。預かり資産が単純に人気を表すわけではありませんが、より選ばれているのは「SBI証券」のようです。(※SBI証券は「SBIネオモバイル証券」「SBIネオトレード証券」「FOLIO」を含む)

ネット証券のメリットは?
「低コストで投資できること」や「商品の選択肢が多いこと」がメリットです。逆にデメリットは、「相談できない」という点です。

若山卓也
証券会社で個人向け営業を経験し、その後ファイナンシャルプランナーとして独立。金融商品仲介業、保険募集代理業、金融系ライターとして活動しています。 関心のあるジャンルは資産運用や保険、またお得なポイントサービスなど。お金にまつわることなら幅広くカバーし、発信しています。

証券外務員一種、AFP、プライベートバンキング・コーディネーター資格保有。
Twitter:@FP38346079
証券会社で個人向け営業を経験し、その後ファイナンシャルプランナーとして独立。金融商品仲介業、保険募集代理業、金融系ライターとして活動しています。 関心のあるジャンルは資産運用や保険、またお得なポイントサービスなど。お金にまつわることなら幅広くカバーし、発信しています。

証券外務員一種、AFP、プライベートバンキング・コーディネーター資格保有。
Twitter:@FP38346079

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