「楽天ペイ」はスマホアプリにクレジットカードを紐付けた後払い式、「楽天Edy」は現金やクレジットカードでチャージして使う先払い式の決済サービスです。「楽天ペイ」がアップデートされて個人送金やポイントカードの機能が付いた上、「楽天Edy」も利用可能になりました。「楽天ペイ」と「楽天Edy」の決済方法の違いや使い分け方法、アプリ連携によるメリットなどを解説します。

「楽天ペイ」と「楽天Edy」の基本的な違い 

(写真=PIXTA)

 

「楽天ペイ」はスマートフォンにアプリをダウンロードして使う後払い式の「ポストペイ型」の決済で、事前登録してあるクレジットカードで支払います。楽天の会員情報に複数のクレジットカードを登録している人は、「楽天ペイ」で使うカードを選ぶことができます。

一方で「楽天Edy」は先払い式の「プリペイド型」で、事前に現金などでチャージしてから電子マネーとして使います。「Edy-楽天ポイントカード」や「Edy機能付き楽天カード」などのカードタイプをはじめ、スマートフォンで使えるアプリもあります。

「楽天ペイ」と「楽天Edy」の使い方 

(写真=PIXTA)

「楽天ペイ」のチャージ方法や支払い方法

「楽天ペイ」を使うにはまずスマートフォンにアプリをダウンロードし、楽天会員IDでログインした後に利用します。使えるクレジットカードは「楽天カード」と、「VISA」「Mastercard」ブランド付きのクレジットカードに限定されています。代金は登録したクレジットカードの支払い日に口座から引き落とされます。

クレジットカード決済のためカード会社のポイントが付与され、「楽天ペイ」で支払う分と二重でポイントを入手できます。貯めたポイントで支払うことやポイントとクレジットカードを組み合わせて利用することも可能です。

後払い式の「楽天ペイ」ですが、一部例外もあります。「楽天カード」ならば、あらかじめ電子マネーとして事前チャージしておくことも可能です。また、「VISA」ブランドに限りデビットカードにも対応しているので、クレジットカードを持っていない人には便利といえるでしょう。

実店舗では、レジでアプリのQRコードを提示したり、店舗の端末で発行されるQRコードを読み込んだりして支払います。アプリの位置情報からユーザーが店舗を選択し、金額を入力して決済後にレジで完了画面を見せる方法もあります。

オンライン決済も可能で、「楽天ペイ」と提携するECサイトでIDとパスワードを使って支払います。登録済みのクレジットカード情報を利用した決済のため、クレジットカード番号や配送先などの個人情報を入力する手間は不要です。

「楽天Edy」のチャージ方法や支払い方法

「楽天Edy」のチャージは基本的に現金で、「Edy-楽天ポイントカード」「Edy機能付き楽天カード」ともローソンやファミリーマートのレジやセブン銀行ATMなどから入金できます。事前に登録しておけば、クレジットカードからのチャージも可能です。

「Edy機能付き楽天カード」には、あらかじめ設定した金額を下回った場合に自動チャージする「オートチャージ」機能が付いています。Edyのオートチャージ対象店舗で買い物した際、楽天クレジットカードから自動的にチャージされます。

スマホアプリに内蔵した「楽天Edy」では、Android端末の「おサイフケータイ」であれば現金やクレジットカードに加え、事前登録した銀行口座でもチャージできます。iPhoneアプリの場合は現金とクレジットカードは可能ですが、銀行口座にはまだ対応していません。

「おサイフケータイ」はクレジットカードや銀行口座からのオートチャージも可能です。あらかじめチャージ方法と金額を設定すると、自動的に1時間に1回残高が確認され、設定金額以下となった際にチャージが行なわれます。

支払いをする時はレジのスタッフに「楽天Edy」で支払う旨を伝え、液晶画面に表示される金額を確認してから端末にカードや「おサイフケータイ」をタッチするだけで完了します。

アップデートした「楽天ペイ」アプリに「楽天Edy」が連携 

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2019年3月に実施された「楽天ペイ」のアップデートにより、「楽天Edy」も統合的に利用できるようになりました。チャージした「楽天Edy」を、「楽天ペイ」を通じて支払いなどに活用することが可能です。

ただ現状では、「楽天Edy」の統合は「おサイフケータイ」機能が搭載されたAndroid端末だけとなります。

個人送金やポイントカード機能も統合した新しい「楽天ペイ」 

(写真=PIXTA)

新アプリには、「楽天ペイ」内の電子マネーである「楽天キャッシュ」を個人間で送り合える新機能も追加されました。友だちとの割り勘金額や、楽天グループのフリマアプリ「ラクマ」の売上金などを無料で手軽に送金できます。楽天クレジットカードからも「楽天キャッシュ」にチャージできるようになり、より便利になりました。

さらに、「楽天ポイントカード」機能も「楽天ペイ」のメインメニューに加わりました。「楽天ペイ」と「楽天ポイントカード」の両サービスに加盟する店舗において、よりスムーズにポイントをダブルで入手することができます。

異なる決済手段やポイントが一元管理できて便利に

(写真=PIXTA)

これまではチャージ方法や支払い方法が異なっていた「楽天ペイ」と「楽天Edy」ですが、それぞれの進化に伴い1つのプラットフォームで管理できるように変化しています。将来的には「先払い」「後払い」といった垣根も取り払われ、ユーザーが一番使いやすい決済方法を選べるようになるかもしれません。

共通ポイントも貯めやすくなり、「楽天商圏内」でのポイント運用が一元管理できるようになりつつあります。電子マネーの内容や使い方をよく理解したうえで、賢くお得に活用してみましょう。

文・渡辺友絵(ライター・編集者)

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