最近CMや雑誌などでもよく見かける「不動産投資」。実はいろいろな種類があり、長所・短所も予算も難易度も違います。今回は代表的な5種類をご紹介します。
1. 一棟 (いっとう)
マンションやアパートを丸ごと買うか、もしくは建てて運営します。場所の目利き力がかなり重要であるうえ、億単位のお金が必要になることもあり難易度は高め。長所は一度購入できれば複数の部屋の家賃として毎月まとまったお金が入ってくる状態を作ることも可能な点です。
2. 区分 (くぶん)
マンションやアパートの「一室」を買って賃貸にだします。購入単価が数百万~数千万円と手が届きやすいので、最初の1歩として選ぶ投資家も多いようです。デメリットは1部屋あたりの運営コストは一棟ものより高くなりがちな点です。
3. 戸建て (こだて)
マンションでもアパートでもなく「一軒家」が対象です。住んでくれる人が見つかるまでは、空室期間が長くなったりリフォーム費用がかさんだりしやすいデメリットはあるものの、一度住み始めてもらえれば家族で長く住んでくれることが多いので安定しやすいという特徴があります。
4. 駐車場、自販機、トランクルーム、コインランドリーなど
人が住む「家」ではなく、土地を利用して「便利なサービス」を提供して利益を得ることもできます。比較的安い費用で狭い土地でも始められ、不動産投資のなかではローリスク・ローリターンといわれるジャンルです。
5. J-REIT (ジェイ・リート)
いわゆる「不動産投資信託」と呼ばれるもの。不動産そのものを1人で購入するのが難しいという人のために、投資家から少しずつ集めたお金で物件を運用し、そこから発生した利益を投資家に分配する仕組みです。株式や投資信託と同じように証券取引所で売買できます。
魅力的でもリスクは付き物
魅力的に見える不動産投資にも、もちろん「リスク」は付き物です。きちんと調べて、じっくり考えて、後悔のない方法を選びたいですね。
文・馬場愛梨(ファイナンシャルプランナー・心理カウンセラー)
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