中国では2020年、10年に一度の人口調査が行われました。少子高齢化や、独身者の増加など、これまでの傾向は、さらに強まったようです。確認してみましょう。

一人っ子政策…男女の均衡崩す

有名な中国の一人っ子政策は1979年~2015年まで続きました。正常な男女出生比率は、女100に対し、男103~107だそうです。それが中国では、1990年-110、2000年-118、その後一時120を超え、直近でも110あります。跡継ぎとして男児を偏重し過ぎた結果です。しかし、その大切な男児たちの将来に、暗雲が立ち込めています。

2015年、30歳以上の未婚男性は2,000万人を超えました。女性は600万人です。そして2040年には、30歳以上の未婚男性は、4,000万人になると予測されています。以前の予測は3,000万人でした。結婚難に加え、売春、性犯罪などの深刻化も懸念されています。

女性の理想……上昇一途

それでは中国女性は、選びたい放題の理想郷にいるのでしょうか。大手ネットメディア百度の「女人単身的五大理由」(女性が独身でいる5つの理由)という記事を見てみましょう。

  1. パートナーに自分のアイドルと同等の見た目レベルを要求
  2. 内的な要求高い。魂のパートナーを求めている
  3. 現実の要求高い。五つ星高級ホテルを求めるのと同じ
  4. パートナーがロマンチックで、お姫様扱いしてくれることを要求
  5. 以上4点をクリアするのは、映画スターしかいない

男性側からは、悲鳴が出そうです。数的優位を背景に、女性側の理想は上昇する一方です。それも無理はなく、2020年の大学生男女比は、48%対52%と女性が上回っています。今や学歴でも女性上位となりつつあり、自信満々です。