最近はいわゆる「バリキャリ」な女性が、平均を大きく上回る高収入を得る事も珍しくありません。彼女達はさぞ上手に資産を形成しているのだろうと思いきや、案外、過剰な支出により自己破産の危機に直面したというケースもあるのです。
今回は、かつて外資系証券会社に勤めていた時の経験などをもとに、高収入なのにお金がない女性の特徴をご紹介します。
1. 平日からいきなり高額出費
筆者がかつて勤めていた外資系証券会社では、20代後半で年収1,000万円を超えるバリキャリ女子がたくさんいました。彼女たちは、年収が高い分、責任ある仕事を任されており当然ストレスも多くなります。
金融機関に勤務し年収1,000万以上を稼ぐある女性は、「激務が続くときは、同僚と銀座に繰り出し5,000円相当のランチを食す」と言っていました。
また、彼から突然デートのお誘いが入り、仕事を抜け出し洋服から靴まで全て新調したという強者もいました。
彼女たちの合言葉は、
「毎日こんなに仕事を頑張っているんだから、これくらいいいよね?」
なのです。
2. エステやスパが好き
高収入な女性の多くは仕事が忙しく、睡眠時間すらままならない場合もあるほど。その為、自分の手を煩わせるよりも、お金を払って手っ取り早く癒しを得たいと考えます。
そんな願いを叶えてくれるのがエステやスパの施術。残業や接待で荒れ果てたお肌や体をゴッドハンドが、ていねいに労わり尽くしてくれます。
筆者の先輩女性は、接待が何日も続いた週の金曜日の夜は決まって、お気に入りのスパで全身トリートメントのフルコースを予約していました。お値段はなんと1回3万円以上。
十分な睡眠により美肌や心を回復させるという、最も自然な方法が激務により制限されているのが辛いところですね。
3. 周囲は高年収女子ばかり
週末は毎週ゴルフ。時には地方のゴルフキャンプにまで、女友達と一緒に参加して腕を磨く高収入な女性達。趣味に関して金に糸目を付けません。
また同じ業界で働く女性には似たような金銭感覚の人が多いため、皆で共通の趣味を楽しんだり、有名フレンチで舌鼓を打ったりして女の人生をとことん贅沢に謳歌します。
周囲に似たような人が多い分、自分の金銭感覚を見直しにくいというのも、高収入でもお金が貯まらない理由の一つです。
高年収でも金融資産ゼロ世帯は2割以上
2016年に行われた金融広報中央委員会の「金融資産の有無と金融資産保有額の調査」によれば、年収が1,000万から1,200万円の世帯における金融資産を保有していない世帯は20%以上もいることがわかりました。
この結果は、高収入な人々がイコール金融資産を作ることに長けているわけではないという事実を表しています。
「高年収なのに貯金ゼロ」のキャリア女性たちに共通しているのは、お金を使うことによって、仕事によるストレスを発散しているということです。
どんなに高収入を得ても、支出にきちんと向き合い、コントロールすることができなければ、私たちは一生お金の不安を抱えて過ごしてしまうことになってしまいます。
DAILY ANDSの記事『「1000万円貯蓄」するための4つの貯蓄ルール』 によると、お金を貯めるには、まず貯蓄をする目標を設定し自動的に貯蓄をする仕組みを作ることが大切です。
高収入な女性にとっては
「お金を貯めるぞ!」
と決心し、その仕組みを作ってしまうことさえできれば、ハイスピードで金融資産を積み重ねることができるはず。お金をきちんとコントロールする技術は働く現代女性にとって必須のスキルと言えそうです。
文・山根 ゆずか/DAILY ANDS
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