長い人生のなかで、結婚は大きなライフイベントのひとつといえますが、10代や20代前半から「こんな相手と結婚したい」と具体的にイメージしている人は多くないでしょう。若いうちから自分を磨いていくことができれば、先々の“恋愛市場”や“結婚市場”でアドバンテージを得られるのでは?この記事では、エリート女性が恋人に求める条件を専門家の見解を交えながら解説します。

いまだ根強い人気を誇る“3高”の男性

依然としてジェンダーギャップのある日本では、欧米諸国と比べて女性の社会進出は遅れているといわれます。とはいえ、産休・育休制度の充実や格差の是正が進んでいくことで、現状の社会システムは徐々に変化していくはず。

現時点でも、比率として男性には及ばないものの、医師や経営者をはじめ専門性の高い職業で高収入を得ている女性も数多く存在します。

今回お話を伺うのは、そんな女性たちの婚活を力強くサポートするSEISHIN(株式会社誠心)の婚活アドバイザー。同氏によると、収入や学歴的に高いレベルにある“ハイスペ女性”が恋人や結婚相手の男性に求める属性はじつにシンプルなようです。

アドバイザー: 女性の場合、男性ほど容姿は重要視していないように思います。とはいえ、最低限の清潔感はもちろん必要です。あとは、やはり背の高い男性が好きだという女性はすごく多い。この仕事をしていると、高学歴・高収入・高身長の“3高”という概念がまだまだ現役であると感じますね。

──具体的に、高学歴のラインはどの程度なのでしょうか?

アドバイザー: みんなが知っている大学ということで、旧帝国大学、早慶上智が基本になります。いわゆる“MARCH”でギリギリ範囲内といったところでしょうか。とはいえ、医師をはじめとした資格職はそのかぎりではありません。大学の名前以上に、お金を稼げることは大きなアドバンテージです。

男性のリアルな懐事情を瞬時に見抜くハイスペ女子

また、同アドバイザーいわく、自身もエグゼクティブ層として活躍する女性は、学歴や資格の有無よりも収入ベースで男性の能力を見る人が多いのだとか。

アドバイザー: 自分と似たような境遇にある男性に対して、エリートだからこそ『私もそれくらいは稼げるな』とハードルを高く設定する女性は少なくないと思います。

──一方で、なかには相手の職業や収入をあまり気にしないという人も。女性側が30代後半になってくると、男性のスペックよりも年齢の近さなどを重視する傾向があるようです。

明るさと思いやりはステータスを凌駕する!

いわゆる“3高”以外の要素として、プラスの評価がつきやすいのはどういったタイプの男性なのでしょうか。この質問を投げかけるや否や、アドバイザーは「明るい人です」と即答してくれました。

アドバイザー: コミュニケーションスキルが高く、ニコニコとお話ができる男性。これは評価が高いに間違いありません。いくらステータスが高くても会話が全然盛り上がらないとか、女性側が会話の糸口を探してもモジモジしているばかりとか、そういったお話はよく伺いますから。

──ほかには、どんなところが評価されますか?

アドバイザー: 逆にいえば、コミュニケーションさえうまくいけば、ほかのステータスはならされていきます。本当は高スペックな男性がいいと考えていても、すごく話が合って楽しい相手がいれば、その人とお付き合いしたいと思う女性は多いでしょう。

──会話を盛り上げるのも、気遣いの一種。相手のことを思いやれる能力には、収入や学歴を飛び越えるパワーがあるようですね。