40代になると、「今のうちから、老後の住まいを確保しておいた方がいいのではないか?」と考える方も少なくありません。
住宅購入のため、40代の独身女性が住宅ローンを組む際に、どういった点に気をつければいいかを考えてみました。
住宅ローンの借入金額は適正ですか?
家を購入する場合、住宅ローンの返済以外にも固定資産税や管理費、修繕費用などが必要となるため、ローンの借入金額を無理のない範囲に収めることが重要です。
このとき、住宅ローン借入金額をいまの年収だけで判断することは危険。なぜなら、定年退職までの年数や貯蓄額、購入後の支出金額は、ライフスタイルによって異なるからです。
購入時の年齢によって、リタイアまでの期間や総収入は変わります。年収600万円でも2,000万円が、年収450万円でも2,500万円が、その人にとって「無理のない借入金額」ということもあり得ます。
ご自身の年齢や貯蓄額、残りの勤務年数なども含めて、総合的に判断することをおすすめします。
無駄な費用がかかる資金計画・返済計画になっていませんか?
住宅ローン借り入れ後の返済計画にも注意しましょう。
物件価格に占める自己資金の割合によって、適用金利が変わるケースは多いです。金利が0.1%違うだけでも、総返済額は大きく変わります。
例えば、3,000万円のローンを金利1%、20年で返済する場合で考えてみましょう。金利が0.1%違うと約32万円、0.2%違うだけで64万円も返済額が変わります。
返済年数を何年にするか、繰り上げ返済をするかなど、返済計画によっても住宅ローン減税の還付金額が変わります。
総返済額を少なくしつつ、減税効果の高い返済計画を立てる必要があります。
返済期間中、病気になった場合のことを考えていますか?
住宅ローンを借りるときには、万一死亡した事態に備えて、住宅ローンの返済が免除される「団体信用生命保険」に加入しましょう。
独身の方ですと、死亡保障よりも、がん・三大疾病・七大疾病など病気のリスクに備えるべきです。病気などで収入が減った場合、パートナーがいない分、保険でリスクヘッジしておく必要性が高いからです。
住宅ローンを組むことは、その後の人生における住居費を決めることです。「住まい」と「住まい以外」にいくらお金をかけるか、バランスを慎重に考えてみましょう。
文・あなたの住宅購入相談室
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