人生100年時代。私たちの人生の選択肢は広がるばかり。とはいえいきなり自分の人生を選択せよ、と言われてもハッキリとした夢や目標を持つ人ばかりではありません。

2018年12月7日夜、女性向け投資メディア「DAILYANDS」が開いたワークショップはそんな、自分らしい人生を歩みたい女性を応援するために開催されました。

「会いに行けるお金の専門家Moneylistワークショップ#02」のテーマは「10年後の自分を実現するための資産計画づくり」。マネックス証券のチーフ・アナリスト兼マネックス・ユニバーシティ長である大槻奈那さんを講師として迎え、自分の夢を叶えるための資産計画づくりに取り組みました。その内容をリポートします。

日本の女性は世界一忙しい!

(写真=森口新太郎撮影)

まずは大槻さんによる講演からスタート。冒頭、大槻さんは「経済や金融を学ぶ意味とは?」というテーマについて解説しました。日常会話にも具体的な数字を入れることによって、興味を持ってもらいやすいのだと話します。金融や経済を学ぶことはワンランク上の会話を目指すために役立つということなのですね。

講演では2つの驚くべきデータが紹介されました。一つは日本女性の総労働時間が世界一多いこと、もう一つは日本の女性の睡眠時間は、OECD(経済協力開発機構)諸国の中で唯一男性より少ないというものです。この背景には、日本の女性が家事労働など無給で働かなければいけない時間が多いことがあります。「これ以上日本の女性を働かせるわけにはいかない」と大槻さんは話し、次のワークに進みました。

10年後の夢を探る「3つの質問」

(写真=森口新太郎撮影)

世界一忙しい日本女性のこれからをどうするべきか。大槻さんは参加者の皆さんに次の内容を問いかけました。

(1)10年後に何をしていたいか。
(2)それに向けてどんな準備が必要か。
(3)準備のために、どのぐらいの時間とお金が必要か。

5分間で考えた内容を参加者全員が発表し、大槻さんからアドバイスを受けました。その中から一部を紹介します。

【参加者より】10年後は結婚していたい。今の仕事を続けてマネジメントができる管理職に就きたい。そのためにできることは婚活とワークライフバランスを考えること。

大槻さんからのアドバイスは次の通りです。

「女性は出産・育児でどうしてもキャリアアップが遅れてしまう可能性があります。そうした時に強みになるのが資格を持つこと。特にMBAは役に立つと思います。おそらく皆さんが思うほど難易度の高いものではないので、ぜひ選択肢の一つとして考えてみてほしい」

具体的なアドバイスが飛び出し、大きくうなずきながらメモをする参加者の姿が印象的でした。